目上に「了解しました」は失礼?国語辞典編集者のツイートも話題
「了解です!」「了解しました」
ビジネスの現場や先輩・後輩の間などで、よく交わされる会話のひとつだ。しかし昨今、「目上の人に『了解しました』は無礼にあたる」「『承知しました』『かしこまりました』と答えるべき」という主張も見られる。
実際、立場が下の人からの「了解しました」は不快な印象を与えているのだろうか? しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女329名に調査を実施した。
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■「了解」が不愉快なのは2割以下
全体の8割以上は「了解しました」に不快感を感じないことがわかった。不愉快に思う人もいないわけではないが、一般的にはほぼ問題ないと考えてよさそうだ。
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■「了解NG教」は20代男性に顕著
しかし、年代によっては「了解しました=NG」の割合が高い層もある。
もっとも高かったのは、20代男性。「目上に『了解しました』は間違い」といったネットの情報に接する機会が多い層かもしれない。
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■国語辞典編集者のツイートが話題に
この問題について、先日『三省堂国語辞典』編集委員によるツイートが2万回以上リツイートされ、話題となった。
「了解いたしました」がべつに失礼ではないという話は以前にもしましたが、あまり誤解は解消されていないようです。改めてまとめを作りました。不必要な軋轢(あつれき)がなくなることを願うばかりです。 pic.twitter.com/lJKeoRhnmL
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) June 12, 2016
「了解いたしました」の話、「失礼でないのは分かるが、自分は使いにくい」「使わないほうが無難」といったご意見もありました。自分が使いたいかどうかは、問題の中心にしないでおきましょう。主張はごくシンプルで、「『了解いたしました』を相手が使っても怒らないであげて」ということです。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) June 12, 2016
「了解です」という言い方なら失礼だが、それは「納得です」「承知です」がぞんざいなのと同じ。「了解しました」ももう少し敬意がほしいところだが、「了解いたしました」であれば敬語として十分とのこと。
問題は「了解」という漢語にあるわけではない、ということだ。
20代男性に多い「了解=目上NG」の人たちも、あらためて考えてみていただきたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代男女329名(有効回答数)