「血がとりにくい」と言われても…採血しにくい女性多数
献血や健康診断、病気のときなど、採血する機会は意外に多くある。そんなとき、看護師から「血がとりにくいですね」と言われたら、不安になる人もいるのではないだろうか。
しらべぇ編集部では、全国の男女1,378名を対象に「血がとりにくい」と言われた経験のある人がどれほどいるのかを調査してみた。
■3割以上が「経験あり」
その結果、3割以上の人が言われたことがあると明らかに。これだけの人の血がとりにくいのであれば、採血の方法に改善の必要性を感じてしまうが…。
男女別で比較してみると、大きな差が見られた。
女性のほうが多く、その割合は4割にまでなる。男性の血管は太そうなイメージがあるが、それでも2割は細いと言われた経験があるようだ。
これだけ割合が高いと、よくあることなのかと思えてしまう。
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■経験者の語る「恐怖」
編集部では、採血のたびに「血がとりにくい」と言われている30代の女性に、今までにあった「恐怖」のセリフと出来事を聞いてみた。
①「私にとれるかわからない…」と看護師に言われた
「これを何回も言われています。そう言われても、こちらもどうしようもないので怖いだけ。だったらベテランに変わってくれ! としか思いません」
②採血→点滴で液漏れ
「40度近い熱があったので病院に行ったら、採血を何度も失敗されて。その針を刺したまま点滴に切り替わったのですが、液漏れを起こして激痛が…。思わず泣きました」
③何度も失敗した上、「今日はやめましょう」
「これが一番辛いです。なら最初から刺さないで! 両腕が青く、腫れただけでした」
どれも読んでいるだけで注射が嫌いになりそうな、ゾッとする出来事だ。
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■対処法は?
血がとりにくいと言われがちな人も、対処法はいくつかあるという。中には、今すぐにできるというものも。
・筋肉量を増やす
血液量を増やすには、筋肉量を増やすのが一番。運動をすることで血液の流れもよくなり、一石二鳥だ。
・採血の前に水分をとる
簡単にできる対処法がこれだ。水分不足で血液の流れが悪くなっていることもある。できれば体を冷やさないために、冷水ではなく常温~ぬるめを飲むようにしたい。
・「絶対大丈夫!」と自信を持つ
「精神論で何とかなるのか?」と思われそうだが、意外に効果的なのが「大丈夫」と思い込むこと。看護師さんも勧めている方法なのだ。こちらが不安だと、血管にも看護師さんにも影響してしまって失敗につながってしまうこともある。
血管の位置が深いなど体質もあるので、完全に脱「血がとりにくい」人になるのはなかなか難しいかもしれないが、ちょっとした工夫や日常生活の改善でよくなることも。経験者は健康診断前にはぜひ試してみてほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・たつきあつこ)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代男女1,378名(有効回答数)