おめでたいことなのに?女性たちが妊娠の報告をためらう理由
女性は妊娠すると、生活スタイルが大きく変化する。仕事をしている場合は、その量をセーブしたり、場合によっては退職して出産に備えるという人もいるだろう。
その際、誰にどのようなタイミングで妊娠を報告するかを迷ったり、悩んだりすることもあるかもしれない。
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■妊娠はおめでたいことだけど……?
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しらべぇ編集部は、全国の20代から60代の妊娠経験がある女性361名に「妊娠の報告をしにくいと感じたことがあるか」を調査した。その結果、「ある」と答えた人は全体の3割強。
おめでたい出来事のはずだが、実際には何のためらいもなく周囲に報告するという流れにならないことも多いようだ。
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■若い世代ほど慎重になる傾向
また、年代別の結果では、20代・30代女性の半数以上が報告しにくいと感じた経験があることも判明した。
この年代の女性といえば、近年話題になっている妊活や不妊、マタニティーハラスメントといった、妊娠にまつわるさまざまな問題を身近に感じている世代。その結果、妊娠の報告に慎重になりやすいともいえるのではないだろうか。
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■親にすら言い出せないケースも
実際に妊娠の報告をしにくいと感じたことのある女性は、誰に対して、どんな理由からそう思ったのだろうか?
「職場に不妊で悩んでいる人が数名いたので、その人たちを傷つけてしまうかもしれないと思い、なかなか言い出せなかった」(30代女性)
「スタッフの数が足りず、ギリギリのシフトで回していたので、妊娠してつわりがひどいので休ませてほしいと言えなかった」(20代女性)
「過去に流産の経験があるので、安定期に入るまで親にも秘密にしていた」(20代女性)
「出産についてあれこれ口出しされるのが目に見えていたので、義実家への報告をためらった」(30代女性)
「パートを始めてまだ2カ月しか経っていないタイミングで妊娠した。つわりがひどかったのですぐにでも辞めたかったが、こんな短期間で辞めるのは非常識なのでは? と不安になった」(30代女性)
妊婦が周囲の人々に配慮し、報告のタイミングを考えることは必要だろうが、それが過剰になるとストレスにつながることもある。そうさせないような環境が整っていく日を待ちたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・サ乙)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の妊娠経験がある女性361名(有効回答数)