戦時中のカレー「辛味入り汁かけ飯」が激ウマ 英霊の力が宿る味わい
第二次世界大戦中は、敵対していた国家の言葉は「敵性語」といわれ、使用を禁じられていた。
たとえば言いかたとしては、サイダーは『噴出水』パールハーバーは『真珠湾』など、すべて日本語にムリヤリ訳されていたのだ。
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■敵性語でもっとも有名なのが
そんな敵性語のなかでもっとも有名なのが、おそらく『辛味入り汁かけ飯』だろう。知らない人もなんとなく分かると思うが、日本人の国民食『カレーライス』のことである。
悲しいことに戦争により謎の言葉に変えられてしまったカレーライスだが、じつは軍隊のなかでは当時も人気が高く、戦時中に日本軍が作っていた料理のレシピ『軍隊調理法』にも作りかたが記されている。
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■調理開始ィ!
そんなお国のためにと命を散らした英霊たちが食べていた辛味入り汁かけ飯、きっと軍神の力が宿るほど美味しいに違いない!
その味を確かめるべく、大日本帝国陸軍の軍人になりきりながら、調理してみるであります! 進軍開始ィ!!!!!!!!!
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■作り方は
まずは馬鈴薯、にんじん、玉ねぎを軍刀、なければ包丁で切るであります!
次は黒き輝きを放つ鉄の鍋にて豚脂を熱し、小麦粉と辛味粉を入れば、油粉捏が完成!
そうしたら別の鍋にて豚脂少々と牛肉、わずかの玉ねぎを炒めるでありますッ!
炒め終わったら水を入れ、にんじん、馬鈴薯、玉ねぎの順に塩で味を調えながら煮ていくでありますッッ!
最後に油粉捏を煮汁で溶き延ばして流し込み、攪拌すれば、『辛味入り汁かけ飯』完成! 任務完了ッッッ!
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■ウマすぎる
さっそく完成したてのアツアツを「おかわりもいいぞ!」と言いながら食べてみると……!!!
な、なんかいつものカレーライスと比べると全然違う! 正直マズい…。と思ったがなんだか食っているうちにクセになってきた。
例えるなら「調味料が無いなか一生懸命作ったカレー」みたいな味なのである。きっと戦時中の兵隊さんたちも必死に戦いながらカレーを食っていたのであろう。
ビーフシチューを日本にある調味料で作ろうとしたら肉じゃがができたという有名なエピソードがあるが、これはそれに近い料理である。
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■民間人はもっと貧しいものしか食べられない?
気になったので記者の知人の歴史に詳しい人物に話を聞いてみると
「戦時中にこんないい物食ってたのは軍人だけ!」
…と言われてしまった。もし戦争になって食糧難になったら、これぐらいの食事をとることすら難しくなるのだろう。例えるなら辛味入り汁かけ飯は零戦、現代のカレールーはF-35ぐらいの差がある。
しかし、このカレーには、食べれば食べるほど英霊の魂が宿ってくるような不思議な味わいがある。今度作ったら、靖国神社に思いを馳せながら感謝していただきたい。
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(文/しらべぇ編集部・ロバ耳太郎)