優良立ち蕎麦チェーン店小諸そばの「月夜のばかしそば」とは
立ち喰い蕎麦好き芸人三拍子・高倉です。首都圏を中心に84店舗を展開している優良立ち喰い蕎麦チェーン店「小諸そば」。今回はそこの少し変わった名前のそばを紹介しよう。
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■ネーミングセンス抜群の蕎麦
「券売機の前では悩まない」のが立ち喰い蕎麦屋でのマナー。空いている時はいいがお昼時等は次から次へと客が来るのでその人のせいで行列が出来てしまう事がある。なので店頭にショーケースがある場合はそこで悩むといい。小諸そばのショーケースを眺めると一風変わった名前のそばが飾られている。
「月夜のばかしそば」。トッピングを見ると「ばかし」と刻印されている油揚げとあげ玉、ととろろにうずらの卵等。「きつね(油揚げ)とたぬき(あげ玉)が月夜の(とろろ&うずらの卵)の下でばかし合いする」という事なのか。「きつねとたぬき同じ穴のむじな」から油揚げとあげ玉がトッピングされている「むじなそば」を出す店はたまにあるが更に上をいっている。
券売機にもしっかり表記。
しかし店内のお品書きには何故か表記がない。ショーケースにはあって店内にはない。裏メニューじゃなく表裏メニュー的な物なのか。そして温かい方を注文して待つ事約3分。月夜のばかしそば到着。
月夜の下にたぬきときつねがしっかりいる。量でいうとたぬきが少し優勢か。
無料で好きなだけ入れられる卓上のネギを投入していざ実食!
麺は茹でたてでしっかりコシがありツルッツル。麺のクオリティはかなり高い。あげ玉が溶けたつゆは香ばしくとろろのトロミとともに優しく体に吸収されていく。そして油揚げをかじるとつゆをすった甘い出汁が口の中に広がる。最後に卵をわるとマイルドさも加わり旨い。最高にそばらしい(素晴らしい)。ばかし合いの勝敗はわからないがきつねとたぬきのお陰で旨いそばに化けたのは間違いない。
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■「ばかし」の刻印を求めて
旨かったが少し消化不良。何故かというと月夜のばかしそば限定と思われる油揚げに押された「ばかし」という刻印を見たくなったからだ。
冷やし限定の刻印と予想して後日違う店舗に行き冷やし月夜のばかしそばを注文。しかし残念な事に油揚げが半分になっていて「ばかし」が刻印されていない。なので更に日を改めて違う店舗へ。次は油揚げが一枚のっている「大盛り冷やし月夜のばかしそば」を注文。今度は刻印されているのか、、
あった! 生の「ばかし」の刻印油揚げ!やっと出会えた「ばかし」の刻印に喜びを隠しきれなかった。しかしテンション上がったのもつかの間、何かが足りない事に気づく。月だ。新人店員のミスなのか店のうずらギレなのかはわからないが、二つの意味で「ツキ」がない。これだと「曇り空のばかしそば」だ。まぁ、微妙にばかされた気分になれたのでこれはこれでありか。
このばかしの刻印、こういう楽しみ方もある。ばか。そう、俺は立ち喰い蕎麦ばか。そして今は月夜のばかしそばに魅了されている小諸そばばかさ。
皆さんも刻印された月夜のばかしそばを探しに小諸そばに足を運んでみてはいかがでしょうか?
啜るか啜らないかはあなた次第です。
(文/三拍子・高倉)