特撮バイク模型「バトルホッパー」を作ってみた【完成編】
こんにちは、モノブライトのベース、出口です。前記事で、『仮面ライダーBLACK』(1987年)に登場する人気バイク「バトルホッパー」の模型作りにチャレンジした模様を途中までお届けしました。
本記事ではその続きと、2013年に発売された完成品フィギュア「S.H.フィギュアーツ バトルホッパー」との比較をしてみましょう。
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■前回までの作業工程
バトルホッパーの本体にあたる車両部分を完成させ、残るパーツはバイクの顔とも言える外装部分の取り付け。
車両部分はほとんどが外装に隠れるので接着剤のはみ出しや塗装の塗り残しに対してあまり神経質にならなくても良かったのですが、外装は表に出てしまうため、失敗が許されない作業です。
外装に施す行程は「塗装」と「デカール貼り」。シートにあたる部分とアッパーカウル(顔に当たる部分)の中央は黒の塗料で塗装し、赤と白のラインはデカールを貼ります。
ライトと風防はクリア塗装で処理。言葉にすると簡単ですが、とくにデカール貼りがいちばん苦労しました。
何度やっても納得のいく出来にならず微調整を繰り返していたらデカールが破れ、パーツ請求を待ちながら他の部分を手直ししていたら組み立てたパーツが破損。
結局パーツ請求では間に合わず、もうひとつ同じキットを買ってしまいました。
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■いよいよ完成
紆余曲折を経て作ったバトルホッパーがこちら。
細かく見ると甘い部分はあるにせよ、初心者でもここまでの模型を作ることができます。
「S.H.フィギュアーツ バトルホッパー」と比較をしてみましょう。
今回作った模型のほうがディティール、サイズ感ともにバイクとしての存在感が充分に楽しめます。
一方フィギュアーツのほうは、オモチャらしさはあるもののアクションフィギュアの本懐である「動かして遊ぶ」ことに特化しているので、気兼ねなくガシガシ動かせるのがポイントです。
仮面ライダーBLACKを乗せてみると、前述した両者の違いがおわかりいただけると思います。模型のほうは人馬一体のごとく収まりが良く、素晴らしいです。
しかし、ライダーを乗せるポージングを試していたらハンドルが取れてしまい、応急処置を施すことに。
フィギュアーツは破損しやすいパーツが軟化素材なので多少無理なポージングが可能ですが、サイズ感やディティールに見られるオモチャっぽさが気になります。
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■両方持ちもアリ
両者とも良さがりますので、ディスプレイ派の人は模型のほうを、ポージングを変えて遊びながら楽しむ人はフィギュアーツと、お好みで選んでください。私は断然「両方持ち」で楽しみたいと思います。
購入から完成までの制作時間は、途中のアクシデントも含め1ヶ月と少々。流れとしては、組み立ては空いた時間にコツコツと、塗装は時間がある時に一気に済ませました。
これから始めようと思う人は、焦らず少しずつ組み立てましょう。費用はキット代とツール類あわせて7000円ほどなので、あらたな趣味としてはお手頃な価格だと思います。
これからの長期休暇など、じっくり模型作りをしてみてはいかがでしょうか。
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(文/モノブライト・出口博之)