電車の優先席を気にせず利用してる?「あえて座る」若者の主張
電車やバスには必ずある優先席。「おゆずり下さい。この席を必要としているお客さまがいます」などの言葉が書かれており、妊婦やお年寄り、体の不自由な人に優先的に席を譲りましょうと呼びかけている。
もちろん、それ以外の人が座ることも禁止されていないため利用する人もいるだろう。しらべぇ編集部では、「優先席が空いていたら気にせず座る」人がどれほどいるのか、全国20〜60代の男女1,358名に対し調査をしてみた。
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■40代女性は優先席に座る人が少ない
性年代別で見てみると、優先席が空いていたら気にせず座る人は40代女性で2割以下ともっとも少ないと明らかに。若い20代男女のほうが座る人が多いようだ。
また、男女ともにもっとも多かったのは60代で4割程度。定年を迎える年で、高齢者という位置付けに突入する年齢を考えると、優先席に座る人の割合は少ないように思える。健康に気を使い、席にはなるべく座らないようにしている人もいるのだろうか。
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■都会の人は優先席に座りたくなる?
エリア別で見てみると、東京や大阪などの都会に住む人は、優先席が空いていたら気にせず座る人が多いと判明。
大阪の35.5%は全体平均の28.0%と比べても高く、東京は性年代別で見る60代よりも高い割合となっている。街中の喧騒、人間関係のストレスを感じている都会の人は、優先席といえども休息の地を求めているのかもしれない。
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■優先席には座らない派
編集部では、優先席が空いていても座らない人の意見を聞いてみた。
「優先席には座りません。子供がやっと抱っこをしなくても大丈夫な歳になったのですが、小さい子供を抱えたお母さんの苦労は身にしみてわかるので、そういう人に気にせず座ってほしいので。自分は座りません」(30代女性)
「譲るべき人に声を掛けづらいので、あえて座ることはしません」(20代男性)
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■優先席に座る派
一方で、気にせずに優先席に座る人の意見だ。
「仕事で疲れているときは、優先席だろうとなんだろうと座ってしまいます」(30代男性)
「優先席が空いていれば座ります。若くて健康そうな人が座っているのをよく見かけるので、そういう人が座るのを防ぐために座って、お年寄りの方や子連れの方が来たら席を譲ろうと考えているからです」(20代女性)
優先席は、健康で若い人は座ってはいけないという席ではなく、「優先的に席を譲りましょう」という思いやりの席。乗客みんなが居心地良く過ごせるよう、心がけてみることも大切かもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・山吹彩野)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の男女1,358名(有効回答数)