なくなり次第終了!鹿や猪など「ジビエ料理」が駅ナカで味わえる

2016/08/03 18:00


古来よりヨーロッパでは、野生の鳥獣を狩猟・調理したジビエ料理が貴族の伝統料理としてふるまわれてきた。

近年の日本では、野生鳥獣の増加、田畑を荒らすなどの被害が拡大したことで、狩猟や捕獲が行われ、野生肉が流通。それを用いたジビエ料理の提供が行われている。

滋養強壮の効果、野趣あふれる口当たりは日本でも大きな話題となり、専門店なども目にするジビエ料理。なんと駅の中にあるカフェで、数量限定で食べることができるのだ


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■なぜ駅ナカでジビエ料理が?

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ジビエ料理が提供されるのは首都圏、JR東日本の駅ナカカフェである「ベックスコーヒーショップ」47店舗並びに「ベッカーズ」18店舗。

JR東日本グループのジェイアール東日本フードビジネスは2011年より、日本ジビエ振興と協力。鳥獣害対策として捕獲した鹿などを使用し、ジビエメニューを展開。今回は初の夏向けジビエメニューを取り扱う。

これは地産商品の掘り起こしや資源の活性化を目指す「地域再発見プロジェクト」の一環。捕獲した鹿や猪を処分するのではなく、買い取ることで地域経済を発展、ジビエ料理の普及につなげたいのだそうだ。


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■夏鹿のカレーを実食

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「ベックスコーヒーショップ」では、長野県産の夏鹿を初めて使用した「信州ジビエ 夏鹿カレー」を14,000食限定で8月31日まで販売している。

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価格は単品690円、サイドメニューとドリンクのセットで1,010円。付け合わせには長野県にちなんだ野沢菜。高価なものが多いジビエ料理をこの値段で食べられるのはお得だ。

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春から若い木の実や若草などを餌とした夏鹿は、冬の鹿と比べて爽やかな味になるそうだ。スライスされた赤身肉は独特の味。

牛・豚・鶏とは明らかに違い少しクセがあるが、トマトの酸味と香辛料が効いたカレーとよく合っていて美味だった。


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■ベッカーズでは猪肉を!

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「ベッカーズ」は千葉県君津市でとれた猪肉を使った「房総ビジエ 猪肉のスパイシーピタポケット」を9月30日まで販売

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単品で500円、画像のドリンク付きプレートセットは790円。限定10,000食で、こちらも売り切れ次第終了だ。

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ナツメグなどのスパイスや夏野菜のソースで味付けした猪肉を、レタスやチーズと共に。夏の猪肉は脂肪分が少なくサッパリ、臭みもなく食べやすい。ボリュームも充分。

野生鳥獣はその臭みが苦手な人も多いが、両商品とも極力臭みを消し、野生肉の旨みを引き出している。トマトや野菜をふんだんに用い、夏を感じるような爽やかな後味が印象的だった。

駅で安価にジビエ料理を楽しむ。この夏は、移動中の空き時間を活かして、鹿や猪に舌鼓もいいだろう。

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(取材・文/しらべぇ編集部・サバマサシ

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