ついに解明!同じ服なのに自分が着るとオシャレに見えない問題
こんにちは、スタイリストの久保田(フランソワ)です。かわいく見えて買った服が自分が着るとかわいくない! 何だか似合わない気がする!
…そんな経験がある方は、みなさん原因に気づいていないので何度も同じ過ちを繰り返してしまいます。
じつはこれ、根本的に服の選び方、コーディネートの仕方が間違っているから起きる悲劇だったんです。その間違いとはズバリ「服と服」の組み合わせだけに着目して服を選んでいる、ということ。
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■コーディネートとは「服と体」の組み合わせ
我々スタイリストは、コーディネートを組む際には必ず「服同士だけでなく体との組み合わせ」のバランスをとっています。体とは、その服を着る人間の身体的特徴(顔も含む)のこと。
これって当たり前のようですが、現実的にはほとんどの人ができていません。
みなさん「足が短いから長く見えるように」「二の腕が太いから隠すように」という選び方はするのですが、それは「体の短所を隠す」発想であって「体と服のコーディネート」を考えるのとは全然違います。
「トップスとボトムス」「服と靴」「服とバッグ」のバランスを考えるのと同じように「着る人の身体と服」のバランスも考えてあげないと、いつまでたっても自分に似合う服装を自然に着こなすようになれません。
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◼バランスをとるには?
一番手っ取り早いバランスのとり方は「反対の要素」を合わせてやること。
私はこれを「カウンターコーディネート」と呼んでいますが、服と服、服と靴、服と体、服と顔、すべてにおいて反対の要素を組み合わせるように意識するだけでグッとバランスがよくなります。
女性なら「甘辛コーデ」とか聞いたことがありますよね?
リボンやフリルといった女性的な「甘い」服と、革やスタッズなど「辛口の」服を組みわせるコーディネートですが、これも反対の要素を合わせる「カウンターコーディネート」の一種なのです。
この甘辛も服同士だけに限らず「靴」「体」「顔」に対して使うことで、服だけでなく全身のバランスが取れるようになります。
<甘辛コーデ・具体例>
①【甘】フリフリ花柄ワンピース+【辛】本革ライダースジャケット=服と服のカウンター
②【甘】フリフリ花柄ワンピース+【辛】ゴツいエンジニアブーツ=服と靴のカウンター
③【甘】ふんわりパフスリーブブラウス+【辛】細身のシャープな体つき=服と体のカウンター
④【甘】ゆるふわ巻き髪、タレ目の甘め顔+【辛】パリっとしたテーラードジャケット=顔と服のカウンター
※①と②はできる人が多いですが、③と④ができていません! だから自分の身体と服のバランスがとれない=服が似合わない
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■甘辛以外のカウンター例
反対要素は「甘い・辛い」以外にもさまざまなものがありますし、女性だけでなく男性にも使えます。ここでは顔と体に対するカウンターコーディネートの具体例を、いくつかあげてみましょう。
①小汚さにはコギレイさでカウンター
【小汚い】ロンゲ無精ひげのオジサン顔 +【小汚い】だらしないビールっ腹
→【小綺麗】テーラードジャケット、襟付きシャツ、センタープレスパンツなど
②四角い身体に丸でカウンター
【四角】エラ張り顔+【四角】下半身ガッチリ筋肉女子
→【丸】丸襟ブラウス、大玉ドット柄、裾ラウンドトップスなど
③薄味には濃い味でカウンター
【薄味】色白メガネ顔 +【薄味】首細&胸板薄い男子
→【濃味】大きめの柄、派手めの濃色、フード等飾りのついたデザイン
こういう太めパンツも【濃味】。
④ぽっちゃりさんにはシャープさでカウンター
【丸み】丸顔+【ぽっちゃり】ぽっちゃり女子
→【カッチリ直線】メンズっぽいシャツ、ピシっとしたプリーツスカート、ストライプ柄、シャツワンピ、直線的デザインなど
ワンピースなら【丸み、ゆったり】デザインよりも…
こういう【カッチリ直線的】なデザインの方が似合う!なぜなら顔と体が【ぽっちゃり丸み】なので、そのカウンターとなるから。
とくに上記④タイプの人は、ついつい丸みある顔と体を隠そうとして、ゆったりした丸みあるトップスやワンピースを選んでしまいがちです
それだと顔・体・服すべてが【ゆったり、ぽっちゃり、丸み】となってしまうため、逆効果です。
カウンターコーディネートは他にも無限に存在しますから、ぜひご自分の身体的特徴を冷静に見つめつつ「反対の要素」となる服を探してみてください。
きっと今までとはガラっと異なる服が目に入るようになってくるはずです。
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(文/久保田フランソワ)