芸能人の政治的発言 HKT宮脇咲良は誤解が拡散し炎上も
リスクはあっても、政治的発言する芸能人は増加している。
政治・宗教・プロ野球の話は、人前で持ち出すなと言われている。それは、価値観の違いでトラブルになりやすいから。しかし近年、公の場で政治的発言をする芸能人が増えている。都知事選出馬騒動の石田純一がいい例だ。
しらべぇ編集部では、「芸能人は政治的思想を公言するべきではない」と考えるかどうかの調査を実施。
結果は27.0%。意外にも、芸能人の政治発言を認める人が7割近くもいるのだ。
■立候補騒動で天文学的な損害の石田純一
石田純一は、都知事選への立候補騒動の前から前兆があった。安保法案の反対デモに参加し、スピーチまでしている。安保法案に対しては石田純一だけでなく、多くの芸能人がTwitterなどで自分の意見を表明。
ただ芸能人が政治的思想を発言するのは、やはりリスクがつきもの。石田純一は安保法案のデモ参加の時点で、番組キャンセルやスポンサーからの注意を受けたと本人が話している。
さらに都知事選の立候補騒ぎにより、CMの差し替えなどで多額の違約金が発生。損害額は本人いわく、「数千万とか。天文学的数字です」とのことだ。
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■HKT、AKBの宮脇咲良は発言の一部を切り取られ炎上
7月におこなわれた参議院選は、選挙権が18歳以上に引き下げられてから初の国政選挙として注目された。これを受けて、18歳の芸能人に話を聞く企画を各メディアが実施。
HKT48とAKB48を兼任する宮脇咲良は、スポーツ報知で田原総一朗と対談をおこなった。
対談の中で宮脇は「(与党に)3分の2を取らせるな」との言葉がTwitterでトレンド入りし、その動画を観たときの気持ちを次のように述べている。
「憲法が変わるかもしれないというのを見て『あ、そうなんだ。取らせちゃいけないんだ』と思いました。ただ、その1つの情報しか、私の中には入って来なくて…」
スポーツ報知(2016年7月5日)より
記事をちゃんと読めば、動画を観た感想と「その情報だけを信じていいの?」との疑問だとわかる。しかしネット上では対談の一部を切り取られ、「与党に3分の2を取らせちゃいけない」と発言したと拡散され炎上騒ぎに。
リスクはあっても、政治的発言する芸能人は増加している。今回の調査でも容認する人が多く、今後はさらに増えるのだろうか。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,376名 (有効回答数)