20代女子の5人に1人は経験者 ストーカー被害は身近にも
つきまといや無言電話、家への押しかけ、あげくに殺人事件…ストーカー被害に関する報道がなくなることはない。最近でも、シンガーソングライターの女性が襲われる事件が発生している。
遠くの出来事のような気がしてしまうが、実際はどうなのか。「ストーカー被害にあったことがある」人はどれくらいいるのか、しらべぇ編集部で調査を行なった。
■約1割が「経験あり」
その結果、「ストーカー被害にあったことがある」と回答したのは9.4%。11人に1人と考えると決して少なくない数字だ。
昔に比べてネットや携帯電話も発達しており、「いたずらメールを送り続ける」「SNSを監視する」など少し前まではなかったタイプのストーカーも増えている。
とくにSNSは何気なく今いるお店や家の近くの写真をアップする人も多く、そこから場所を探り当てて…なんてケースもあるのだ。
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■被害は女性だけでない
性年代別で見てみた結果が、次のグラフだ。
全年代ともやはり女性の方が高い。確かに、過去に起きている事件でも被害者は女性の場合が多くなっている。特に20代女性では5人に1人という、あまりにも高い数字に驚く。
ただ、20代男性も1割を超えていることは見逃せないだろう。被害者は女性だけではないのだ。
女性のストーカーというと、アイドルや芸能人の熱狂的なファンがつきまとったり、家に侵入したり…といったイメージがあるが、ちょっとしたきっかけで「私は彼女なの!」と思い込み、ストーカーに発展することも少なくない。
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■経験者の語る「恐怖」
「なんどかストーカーにあってますが…一番すごかったのは大学生の時。知り合い程度だった人が、突然隣に越してきて。『偶然ですね!』なんて言ってましたが、本当は偶然なんかじゃなくて。私が住んでると知っていて、引っ越してきていたんです。
そこからはまるで彼氏のように振る舞われて。家を出ようとすると同じタイミングでドアが開くし、ちょっと飲み会で遅かったりすると『今日は遅かったんだね?』なんて待ち伏せ。家が隣だから逃げようがなくて…。
一番怖かったのは、帰ってきて部屋のドアを開けたら、そこにいた時ですね」(30代女性)
女友達と飲みに行った写真あげたら、その子のところに『呪ってやる』みたいなメールが来て。初め犯人がわからなかったんですが、よくよく調べたら元カノ。激怒して電話入れて、速攻で謝らせました。
そうしたら、その時住んでいたマンションの前の公園でブランコこいで待ってましたよ、元カノが。何の恐怖映画かな? って思っちゃいました」(20代男性)
どちらも、想像するだけでゾッとする。
被害者側から防ぐのはなかなか難しい、ストーカー。ちょっとでも「付きまとわれてる?」などと感じたら、早めに警察や身近な人に相談すべきだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・たつきあつこ)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1,376名(有効回答数)