子供の好奇心は7歳までに大きくしておく【溜池ゴローの子育てコラム】

溜池ゴロー監督の人気子育てコラムです

2016/08/24 19:00


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前回の記事では、「子供の好奇心を育てるには、子供の興味や好奇心に制限をつけないほうが良い」ということを書いた。

今回も引きつづき「子供の好奇心」に関してワシの実感してきたことを書こうと思う。

ワシの独断や偏見が入っている場合もあるので、もし価値観が合わない場合は、無視していただいて結構だ。



■好奇心を育むリミット

子供の好奇心は、小学校に入学する前、つまり7歳くらいまでに思いっきり大きくし育てておいたほうが良いと、ワシは思っている。

というのも、小学校に入ると、友達や学校のクラスなど周囲の影響を受けやすくなるので、「好奇心が小さな子供」の場合、自分で興味の焦点を見つけることが難しく、周囲の環境や常識に流されやすいと予想している。

なので、「好奇心の小さな子供」は、当たり前のように、「みんながやっているから」「みんなと同じでいたほうが無難だから」という理由で自分の行動を決めていく傾向があるような気がする。

それに対して、「好奇心の大きな子供」は、自分の興味の焦点が明確になりやすいので、周囲の流行や常識に左右されずに、「自分で発見した興味」を深堀したり、興味の対象が周囲の子供たちよりも広範囲に渡るので、1日中フル回転で頭を使いながら生活する確率が高いのではないだろうか。

なのでワシは、小学校に上がる前に、子供の好奇心は大きく育てておく必要があると思っている。


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■ランダムにバラまく

子供の好奇心を大きく育てるのに必要なのは、前回書いたように、「子供が発見した興味や好奇心を親が勝手に制限しない」ということがひとつ。 そして、もうひとつは……

「子供の周りに、興味の選択肢をできるだけ多くおいておく」 ということだ。

選択肢を子供の周辺に前もってバラまいておいて、子供が興味を示した物事を一緒に楽しみながら開拓していく……

これがワシら夫婦のやり方だった。 たとえば、ワシらの本棚には、息子の本だろうが、ワシら大人の本だろうが、関係無しに入れていた。

息子は、気になった本や写真集は、子供用だろうが大人用だろうが関係無しに引っ張りだして、気が済むまで見ていた。

ワシらは、息子がまだ2歳か3歳の頃から、そのうち興味を持つ可能性のある本や写真集を買って来てはバラまいていた。

旅行本、建築物の写真集、遊園地本、絵本、図鑑……なんでもかんでもだ。そして、息子が興味をもった本は、一緒に読んだり、読み聞かせをしてやった。


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■心の赴くままに行動させることも

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文字が読めるようになると、ずっと上の年齢の子供用の難しい本でも、息子が興味を持った本は、なんでも買い与えた。それは、息子が11歳になった今でもそうだ。

なので、

「え、小学生なのにこんな本読んでるの?」


とよく言われるらしい。

たしかに、息子の本棚には、小学生がまだ読まないようなミステリー小説や科学本、建築本や写真集から漫画、自己啓発的な本に至までいろいろと雑多に詰め込まれている。

ときには、その本に掲載されている場所に行ったりもした。 息子が遊園地の紹介本にハマり、毎日穴があくほどジェットコースターの写真を見てはワシらに説明をしていた時期があった。

その頃は、息子が興味を持ったジェットコースターにはほとんど乗りにいった。もちろん、大自然の写真集に興味を持てば、海やジャングルや雪山に行く。

そして、行った場所で、また興味をもつことがたくさんある。息子が3歳のときに、雪を見せようと、初めて北海道のリゾート地に行った。

息子は真っ白な世界で走り回ったり、転げ回ったり、ソリで滑りハシャギまくっていた。

ただ雪の中で遊ばせるのが目的だったので、スキーをするつもりは当初まったくなかったが、ソリに飽きてきた息子は、スキー場のスキーヤー達を見て「スキーやりたい」と言い出した。

ワシも妻もスキーの経験はほとんどなかったが、すぐにスキー道具を借りて、レッスンを受けることにした。

ワシら大人は、滑ることに恐怖心が先にたち、なかなか上達しない。しかし、子供の好奇心は恐怖心を超えているのだろう。息子はどんどん上手くなっていった。

ここでもワシらは息子に制限をつけずに、好きなように滑らした。


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■経験させるチャンスを与える

子供の習い事も選択肢を多くバラまいた。息子が興味を少しでも持てば、それで体験させる。楽しくやれそうなら続ける。

楽しめないならすぐにやめさせ、すぐに別のものを体験させる。

これに関しては、よく「やめ癖がつくといけないから、習い事は始めたら、長く続けさせる」という親もいらっしゃるので、そういう方々には、あまり強くオススメするつもりはない。

あくまでもワシら夫婦はこうやってきたというだけである。

① 子供の周りに選択肢をバラまいておく。


② 子供が何かに興味を持ったら制限はせず、大きく反応してやる。


③ 幼い場合は、子供と一緒に楽しみながら開拓していく。


④ 習い事はまずは経験させ、楽しめるなら続ける。楽しめないなら、やめさせ次に行かせる。 興味を広げ、経験させ、選択させる。


そして大きく反応してながら応援する。


……これがワシら夫婦のやり方である。 今回は、以上。


(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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