年金破綻に孤独感…老後に不安を感じる人は若い世代にも
高齢化社会がさらに深刻になるこの先、自分の老後に不安を抱く人が増えるのは明らかだ。
しらべぇ編集部では、全国20代~60代の男女1,228名に「自分の老後が不安に感じる」かの調査。すると66.8%もの人が、老後の不安を感じていると答えた。
画像をもっと見る
■女性のほうが老後の不安を抱える理由
性年代別で、細かく見てみよう。
どの年代でも、男性よりも女性のほうが高い割合に。
女性は非正規社員の割合が男性よりも多く、収入面で不安を抱えている。また結婚をしている場合、女性が家計を任されている場合が多い。家庭の金銭状況を把握している女性が、先の心配をするなどが考えられる。
「貯金もないし年金もさほどもらえないので、生活していけるか不安」(女性40代)
「長生きしたら貯蓄が尽きる。認知症などになったら人に迷惑をかけるので、老人ホームに入りたい。でも、資金が足りなくなりそう」(女性40代)
■若い世代は年金破綻を心配
老後なんてまだまだ先だと思われる20〜30代でも、半数を超える人たちが不安に思っている。若い人が不安に挙げるのは、やはり年金の問題だ。
「年金も破綻しそうだし、受給額も減り、どう考えても生活できない」(男性20代)
「年金でないだろ? 昔そんなのあったらしいなぁ、払ったのに…って感じ」(男性30代)
また30代の女性では7割もの人が老後の不安を抱えているが、金銭面に加えて孤独へ恐怖を挙げた人も多い。
「子供がいないので夫が先に亡くなった場合、面倒を見てくれる人がいない」(女性30代)
「金銭的にもやって行けるか心配だし、結婚していなかったら誰に頼ることもできないから」(女性30代)
心配は尽きない。
■年収別で見ると当然の結果が…
年収別で見ると、老後になにが不安なのかよくわかる。
年収300万円以下では7割もいるのに対し、1,000万円以上では5割まで減少している。老後の不安はお金の問題が大きいので、収入の少ない人のほうが多い割合になるのは当然だろう。
「生活の基盤がなく蓄えもない」(男性30代)
「お金がなくなる。足りない」(女性50代)
老後を考えると、心配事が出てくるのは仕方がないが…。ただ若い世代までがここまで不安を持っているのは、あまりいい状況とはいえない。
・合わせて読みたい→老後のための貯蓄額は…独り身には厳しすぎる現実
(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1,228名 (有効回答数)