【豆知識】落下中のエレベーター内でジャンプしたら助かる?→結論「助からない」
3D物理演算を用いてエレベーターの落下をシミュレートし、中でジャンプしたらどうなるのかを実験した動画が話題になっている。
ぼんやりと妄想したことはあっても、決して実行したくはない恐ろしい実験。果たして結果はどのようになるのだろうか。
■物理演算でエレベーターの落下を再現
実験の各種条件は以下のようになっている。
・エレベーターに乗っているのは一人
・エレベーターの高さは自由に変更可能で、一階分の高は3メートル
・エレベーターの安全装置はないものとする
・空気抵抗は考えないものとする
また、実験の際画面左側に表示されている「body(体)」「Hand(手)」「Foot(足)」などの文字は、対応した部位が骨折するなど大きなダメージを受けると赤色に変わる。
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■落下実験
まずは50階からの自由落下。
当たり前だが身体は激しく地面に打ち付けられ、部位の半分ほどが赤文字に変化。これが本物の人間であったら相当悲惨な光景になっているはずだ。
続いては4階(12m)からの落下+ジャンプ
着地する直前にジャンプしようと膝を曲げ、そのまま足から地面に激突。膝がクッションの役割を果たし、結果はなんと赤文字無しの無傷。
最後に15階(45m)からの落下+ジャンプ
4階と同様、着地の直前にジャンプしようとするも不発。膝のクッションも勢いを殺しきれず、前のめりで倒れるように地面に激突。16部位中7部位が赤文字になるという悲惨な結果に。
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■なぜジャンプが失敗するのか
投稿者によると、落下中のエレベーターでは身体がある程度の速度で運動しているため、ジャンプしても身体が重く感じ、うまくジャンプすることができないのだという。
また、スロー再生を見れば明らかだが、高速落下中のエレベーターは無重力状態のようになっており、エレベーターとの相対位置が変わらないため足を曲げても床を蹴ることはできない。
つまり「落下中のエレベーターではそもそもジャンプできない」という結論になる。
もしも現実でこのようなシチュエーションになってしまったら不幸としか言いようがないが、エレベーターが4階程度の高さであればとりあえず膝を曲げることで助かるかもしれないということは覚えておこう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・びやじま)