ブラック確定!社員が悲痛…「ありえない労働契約」の内容
仕事をするときには、事業者とさまざまな契約を結ぶだろう。中には、目を疑うようなとんでもない労働契約もあるらしい。
しらべぇ取材班は、調査を実施した。
①レジのお金を打ち間違えたら…
「高校生のときに、アルバイトをしていたコンビニなのですが…。まず初日にオーナーから言われたのが…。
『レジを打ち間違えてマイナスが出たら、自己負担であなたの財布から払ってもらう。5千円マイナスなら、5千円。さらにペナルティとして同額を給料から引くから』と、言われました。
実際にその通りにされ、1円でもマイナスが出たら『はい、払って!』と…。そのくせ、打ち間違えでプラスになったときは自分の懐へ…。
当時は高校生でなにも知らなかったので、これを当たり前だと思っていましたが…社会人になってからは仕事上で出たマイナスを、『社員に押しつけるのは不当なのでは…?』と気づくようになりました。
この契約は研修期間中から適用されるし、さらにオーナーがレジ中に『はやくしろよ! お客様が待ってんだろ!』と背中をこずいてくるなど、急かすので焦ってミスも出る。
時給750円で差額やペナルティを取られていたので、まだ慣れない新人の子の中には、1ヶ月のお給料が数百円くらいになっている子もいましたね…」(男性・29歳)
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②残業申請という名の、タダ働き…
「私は高齢者介護の仕事をしています。8時間勤務が原則で、残業をする場合は本社に電話で連絡をとり、残業の許可をもらわないといけない契約があるんです。
ここだけ聞くと『残業に厳しいなんてイイ会社だね!』なんて言われますが…。実際には入居者の具合が悪くなるなど残業を求められて、電話連絡をしたのですが…。
『1時間残業よろしいでしょうか?』と言うと、『では、残業の可否を確認して折り返します』と言ったまま、1時間返事がこない…。
その間、電話口の前でボーッとしているわけにもいきませんから、もちろん具合が悪くなった高齢者の嘔吐物の処理やオムツ交換などの仕事をこなします。
そして1時間後にやっときた返事は「残業は認められません」との回答…。もちろん待っている間に働いた分は、残業代なんて出ません。
残業申請を、1時間といえば1時間返事がこない、2時間といえば2時間返事がこない。もう狙ってやっているとしか思えないです…」(女性・36歳)
社員にとって不利となる契約を結ばせるような、悪徳な会社では働きたくないものだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・オレンジおっかさん)