「発泡酒や第3のビール」ってうまい?購入理由は何か

2016/09/28 17:00

whitetag/iStock/Thinkstock
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集合住宅などのゴミの集積場所をみてみると、発泡酒や第3のビールのものばかり。みんな、「うまい!」と思って飲んでいるのだろうか。

そこで、しらべぇ編集部では「発泡酒や第3のビールの味」の評価について調査してみた。


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■「うまい」は少数派

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「発泡酒や第3のビールの方が従来のビールよりうまい」と思っている人は、12.9%。飲んでいる人の多さの割には、味の評価が低い印象だ。

男女年代別では、男性の方が味への評価がやや高く、20代と40代以降で男女とも「ビールよりうまい」人が多い。しかし、なぜか30代だけが男女ともに回答率が低い


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■売りは値段だけじゃない?

20代は社会人になりたてで給料が低い。40代以降は子育て費用などがかさむ。

しかし30代ならばお金に余裕もあり、子供がいても小さく、お酒にこだわることができるため「発泡酒や第3のビールより従来のビールが好き」なのだろうか。

しかし次の集計結果をみると、そうとも言えない。

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年収の高い人ほど発泡酒や第3のビールの方が、従来のビールよりうまいと回答しているのだ。同様に、同年代の中では出世している人は出世していない人の約2倍、18.7%が「うまい」と思っている。


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■うまくもないのに飲んでいるわけでもない

そして「お酒好き」や「お酒を多く飲む」人ほど「うまい」の回答も高く、味の評価や価格はさておき、お酒の愛好家から好まれているのはたしか。

「ビールよりはうまくはないが、まあビール並みのうまさ」が本心かもしれない。

次のグラフは総務省の家計調査の結果を比較したもの。

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ビールへの消費支出は年々落ち、発泡酒・ビール風アルコール飲料が伸びている。

単価はビール風のほうが安いので、消費本数では発泡酒・ビール風が上かもしれない。ゴミ収集場での空き缶の多さにも納得だ。


ビール飲料メーカーも消費の主体は発泡酒・第3のビールに移行していると考えており、味への投資はかなりのはず。

競争が激しくなれば品質のよいものが生まれ、価格も安くなる。つまり「味も価格もお得」感が出やすい。

発泡酒や第3のビールを飲んでいるあなたは、合理的な選択にもとづいた正しい行動をしているのかも。

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(取材・文/しらべぇ編集部・谷葦夫

qzoo-200x94【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2016年8月26日~2016年8月29日
対象:全国20代~60代の男女1368名(有効回答数)

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調査発泡酒第3のビール
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