その会社ブラック企業かも?判定に使いたいポイント4選
社会問題化しているにもかかわらず、根強く残っているといわれるブラック企業。政府は一定の条件を満たした場合の社名公表など対策を講じているが、効果が上がっていないのが現状だ。
やはり、国が長時間労働などを強いる会社を摘発することは難しいよう。自分の目で見極めていくしかない。
■ブラック企業と感じたことがあるか
求職者がブラック企業であるか否かを見抜くのは、至難の技。その理由は企業説明会や面接で感じた雰囲気だけで判断しなければならないためで、実際に働いてから「こんなはずではなかった」と嘆くケースがほとんどだ。
しかし、なかには雰囲気のみで「ここはブラック」と判断する人もいるらしい。そこでしらべぇ編集部では全国の男女に「会社の雰囲気だけでブラック企業と感じたことがあるか」聞いてみた。
結果、3割が「ある」と回答。とくに就職氷河期世代である30代の割合が高い。やはり厳しい時代をくぐり抜けてきた年代ほど、見抜く力を身につけているようだ。
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■経験者にポイントを聞いた
4度の転職経験を持ち、現在は営業として活躍するAさんに「ブラック企業の見分けポイント」を聞いてみた。
「これはあくまでわたしの経験上の話ですが、だいたい雰囲気でわかります。以下の項目に該当することがある場合は注意が必要です。
①社員全員が大きな声で挨拶をしてくる
爽やかに大きな声で挨拶してくる社員が多いところは、なんとなく怖いですね。そのようにしろと強制されているわけですから、自由がないのかなと感じてしまいます。元気を大事にしている会社ともいえるのですが、自分には合わないと思いました。
②メールが夜遅くに届く
採用担当者からのメールが22時くらいに届くことが多い会社がありました。そんな時間まで働いているのかな、と思ってしまいますし、家からなら公私の切り分けがなってない会社なのかなと。自由度の高い会社かもしれないので、一概には言えないのですが。
③時間にルーズ
約束の時間になってもなかなか担当者が現れないところ。採用がほかの仕事を兼務しているのか、単純に決まったことを守れないのか。いずれにしても会社の組織がしっかりしていないのかなと思ってしまいます。
④名前を間違える
メールや面接でたまに名前を間違えてくるところがあります。そういうところは人材を尊重せずもののように扱っている可能性がありますし、忙しすぎて求職者の名前を確認する時間がないのかもしれません。
あくまで見分けポイントであり、これに該当すればブラックというわけではありません。しかし、こういう会社は気をつけたほうがいいと思います」
あくまで個人の意見だが、参考にしてみるといいかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1365名(有効回答数)