日本人の3割は「家庭円満」じゃない 若い未婚者ほど家族不和の傾向
9月に旭川で家族3人が殺害された事件で、殺人容疑で被害者の長女が逮捕されるなど、親族間の殺人事件が後を絶たない。
犯罪被害者白書によると、平成26年の殺人検挙872件のうち、425件で被害者と加害者に親族関係があった。また、栃木県内で2016年に発生した殺人事件は、すべて親族関係があるとの報道もされている。
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■「家族の仲は円満だ」と回答した人の割合は?
日本に家族の団らんはなくなってしまうのだろうか。しらべぇ編集部では、全国の20~60代男女1,365名を対象に、家族の仲に関する調査を実施した。
「家族の仲、どちらかといえば円満だ」と回答した人は、全体の68%。3人にひとりは、家族とのあいだに不満を抱えているようだ。
性別・年齢別では、おおむね年齢が高くなるほど、家族の仲がよいと感じているようだ。男女別では、女性の割合が各世代で男性を上回っている。
とくに平均との差が大きいのは20代男性の43%。平均と比べて25ポイント低く、半数以上で家族の仲にストレスを感じている。
逆に、60代女性は、家族の仲に満足している人が9割近く、ほぼ満足している。
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■20代でも既婚者の家庭は円満
また、未婚か既婚かで大きな差が現れている。20代であっても、既婚者で家族の仲が円満だと考えている人は、8割を超える。
年齢にかかわらず既婚者の家族仲がよい一方で、未婚者で若いほど不仲の率が高く、20代独身は不仲が上回っている。
家族間の仲が円滑だからこそ既婚者が多いのか、未婚が要因となって親との仲や親同士の仲が悪くなってしまうのか。殺人を犯してしまうまでに関係を修復したいところだが…。
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(取材・文/しらべぇ編集部・小河 貴洋)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1365名(有効回答数)