時速40㎞!モーター付きキックボードがスピード出すぎ
ここ最近、陸上を走る乗り物が急激な進化を遂げている。
だがそれは、自動車や二輪車ではない。それらのカテゴリーには入らない「新世代モビリティー」だ。
たとえば少し前に、キックボードが流行した。これはもちろん人力だが、中には「このキックボードにモーターをつけたら、きっと便利だろう」と考えた人もいるはず。
実際に、そうした製品が登場している。
■時速25マイル!?
お馴染みのクラウドファンディングサイト『Indiegogo』に登場したのは、『Eon Scooter 』という製品だ。見た目はまさにキックボードそのもの。だが、Eon Scooter には電動モーターがついている。
Eon Scooterには3バージョンが用意され、その最上位機である『Pro』はなんと時速25マイル。メートル法に換算すると、時速約40kmである。
キックボードでこれだけの速度を出すというのは、かなり危険を伴うのではないかという気も。だがIndiegogo内でアップロードされた動画を見ると、使用者がノーヘルで軽快に道を走っている。
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■大特価販売中
ちなみに最大移動距離は25マイルで、専用チャージャーを使えば最短2時間の急速充電も可能だという。
この製品は市場価格1099ドル(約11万5,000円)を予定しているが、現在Indiegogoで399ドル(約4万1,000円)にて販売。これは限定枠だから、すぐさま売り切れてしまう可能性もある。
家庭用コンセントで充電でき、さらに25マイルの行動可能距離を有していればモビリティーとしては充分な性能だろう。しかし、このEon Scooterにはひとつ大きな問題がある。
これは果たして、日本の道路で乗り回すことが可能だろうか?
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■日本で乗れるのか?
我が国日本でも最近、新世代モビリティーの試験走行が広く行われるようになった。
だがそれは、国土交通省から企業向けに出される走行許可に基づくもの。一個人がアメリカ発の新型車両を行動で乗り回すというのは、非常に難しい。
しかもEon Scooterは、先述の通り最高時速40kmという代物。足で漕ぐ必要のないモーター付き自転車は「原動機付自転車」と見なされ、免許とナンバープレートの取得が求められる。Eon Scooterは新発明の乗り物であるが故、こうしたことに該当するかは不明だが、それでも新世代モビリティーの公道参入には様々な壁があるのは事実。
また、Eon Scooterはキックボードの延長線上の設計であり、その安全性には疑問が残る。これが日本で流行するかは、まったく不明瞭だ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)