なんのために社員に…学生時代のバイトのほうが稼いでいた人の割合
就職活動を必死にして希望の会社に入ったはよいものの、いざ入社してみて会社の実態に不満を抱く人も少なくないだろう。たとえば、給与面もそうではないだろうか?
中には、これだけの仕事を毎日こなしているのに、手取りが低すぎると嘆いている人たちも…。しらべぇ編集部では、正社員の給与面についてある調査を実施した。
■今の給料は学生時代よりも低すぎ…約1割が該当
全国の正社員675名を対象に、「学生時代のアルバイトのころのほうが稼いでいた」という人の割合を調査。すると全体で約1割と、極めて少数ではあるものの該当した。
学生時代のアルバイトのほうが今よりも稼いでいたとは、「正社員で働く意味」を考えてしまう人もいるのでは。
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■給料に不満のある人の業界は…
編集部では、この1割に該当した人に取材を試みた。今の給与に不満を抱いている人は、どの業界なのだろうか。
①旅行業界(学生時代:ホテル業界)
「私は某旅行会社で働いています。好きでやっている仕事ですが、給与面には不満が年々募っていきますね。うちの会社は手取りで16万円程度。入社3年目にして、です。
またサービス業ゆえ、接客でのストレスも相当感じています。いいお客さんばかりではありませんから。でも最大の不満は、残業代が出ないこと。サービス残業が当たり前なんですよね。先輩社員もみんな残業をつけていないので、まだ若手の私たちは到底無理です…。
それと比べて、学生時代にやっていたホテルでの仕事は時給もよく、週5で入って今よりももらっていました。もちろんつらい仕事ではありますが、働いた分だけきっちりお金がもらえるのは嬉しかったです」(20代女性)
②美容業界(学生時代:コールセンター業界)
「美容師はずっと憧れの仕事で、今それを実現できて幸せなのですが…給料が低いのが現実問題としてありますね。
手取りで20万円ほどなのですが、家賃や生活費を払っていたら貯金もなかなかできません。将来の結婚を考えると不安になりますよね。
これだったら、学生のころにやっていたコールセンターのほうが稼いでいました。月30万円ぐらいは普通に稼いでいましたからね。時給もいいのですが、僕の場合はたくさん契約を取れたことでインセンティブ報酬をもらっていて。
学生時代のほうが、裕福な生活をしていたかも…」(20代男性)
彼らは「好きな仕事だからこそお金で考えたくない」という気持ちはあるものの、生活していくことを考えると不安に襲われ、葛藤しながら日々の仕事をこなしているという。
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(取材・文/しらべぇ編集部・chan-rie)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の正社員の男女675名(有効回答数)