各地で相次ぐ熊の撃退劇 本当にとるべき対処法は?
奈良県野追川村の山林で熊に遭遇した男性が金属バットで撃退したことが判明し、驚きの声が広がっている。
金属バットで熊とバトった人がいるの?勇者??
— まいこ (@Maiko2018) October 18, 2016
素手で熊と戦ったり金属バットで熊撃退したり
日本人の野生への順応性はなんなな?— ヒト (@178Kokoro) October 17, 2016
■山菜とりで熊に遭遇
この男性は午後2時半過ぎに山に入り山菜をとっていたところ熊に遭遇。腕や指に負傷しながらも持っていた金属バットを振り回し、なんとか撃退した。
バットはおそらく護身用として携帯していたものと思われる。もしなにも用意してなければ、最悪の事態に至っていたかもしれない。
奈良県では該当の山林に近づかないように呼びかけるとともに、猟友会を派遣し警戒にあたっている。
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■相次ぐ遭遇と撃退劇
最近は餌を求めて人間の生活圏内に熊が進入することが多く、遭遇のニュースがあとを絶たない。それに比例して、今回のようにビックリするような「撃退劇」も発生している。
①目突き
群馬県長野原町の河原で釣りをしていた63歳の男性に1メートル90センチの熊が強襲。数分間もみあったが男性が熊の目を一突きすると、すごすごと退散したそう。
なおこの男性は地元で有名な空手高段者とのこと。
②素手でパンチ
京都府綾部市の由良川河川敷で23歳の男性が熊3頭と遭遇。非常に危険な状況だったが、1頭にパンチを入れ怯んだスキをみて逃走。
逃げる際に腰などを負傷したものの、無事に逃げ切った。
③鎌で応戦
群馬県みなかみ町の山林で熊に襲われた2人の男性が鎌で応戦。頭部に裂傷を負ったものの、なんとか生還した。
いずれも熊が襲ってきたためやむをえず決死の覚悟で戦い撃退に成功したものだが、一歩間違えば惨事になっていた。
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■熊と遭遇した際の対応法を知っている人は少ない
戦うことにならないためにも、万がいち熊と遭遇した場合、どのようにして対処するかを知っておく必要がある。
ちなみにしらべぇ編集部の調査によると、「もし熊と出遭ったときどうすればいいか知っている」と答えた人はわずか2割。
遭遇するリスクのない地域が多いだけに割合が低いのは当然だが、やはり認知されていないといわざるをえない。
農林水産省が発表したリーフレットによると、熊と遭遇した場合は視線をそらさずそっと立ち去ることが一番の対処法とされている。
また、農作業を行う際にはラジオなど音の出るものを携帯することを推奨。もちろん、今回のように襲われてしまった場合は、戦うこともやむをえないが、そうなる前に逃げるのがベストだ。
山に行く予定がある人は、注意してほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1376名(有効回答数)