これもサバイバル?サボテンで湯を沸かしインスタントラーメンを作る動画
本気で遭難したいわけではないけれど、極限状態のサバイバルに憧れてしまうのが男の子の性(さが)。
今回は無人の砂漠や荒野で迷ったときに役に立ちそうな、サボテンを使って即席麺を作るライフハックをご紹介しよう。
■サボテンの準備
まずは、手頃な大きさのサボテンを見つけるところから。
今回使うのは園芸などでよく見る柱状タイプではなく、ウチワサボテンなどに見られる一枚一枚の葉が分厚いタイプ。
虫食いや穴が開いているものはラーメン作りに適さないので、できるだけ綺麗な状態のものを選び、棘に気をつけながらくびれている部分の少し上のあたりをサバイバルナイフで切り取ってゆく。
関連記事:100均でも買える「熊本もっこすラーメン」 店レベルの味で被災地支援にも
■火をおこす
次のステップは火おこしだが、これにはサボテンの棘処理と焼石を作るという二つの意味がある。
サボテンの特徴と言えばやっぱり棘。ナイフで一本一本処理するのは手間がかかりすぎるし、手を刺してしまう危険性もある。そこで直火にかけ、表面の棘のみを焼いてしまおうというわけだ。
気をつけなければいけないのはあまり長時間火にあて続けないこと。棘のみならずサボテン本体が焼けてしまったら、ステップワンからやり直しだ。
関連記事:災害時役立つ「水戻しラーメン」 食べ比べした結果一番美味しかったのは…
■サボテンで袋を作る
棘の処理が終わったら、次はナイフでサボテンに切れ目を入れて袋状にする作業。
平たいウチワサボテンをどうやって袋にするのか。それは、残り物などを冷蔵庫で保存するフリーザーバッグを思い浮かべて欲しい。サボテンの果肉の内側にナイフで切れ目を入れ、フリーザーバッグならぬボイル(茹でる)バッグを作るのだ。
ここでも注意するのはサボテンを切りすぎないということ。うっかりナイフの刃が端まで貫通してしまったら、再度サボテン探しの旅に出なくてはならない。
関連記事:フワちゃん、無人島サバイバル中にクリス松村に感謝 「真心を感じる」
■湯沸かしから調理まで
ここまで準備したら、ようやく調理スタートだ。
口を広げて縦長の水筒のようにしたサボテンに水を入れたら、先程作った焼石を入れて水を沸騰させていく。少量の水とはいえ沸騰するまでには5、6個の焼石を使わねばならず、根気の要る作業。
沸騰したら即席麺を投入し、トドメに上から焼石で押さえて温度を維持。いい感じに茹で上がったらもう面倒な作業は要らない。ようやく食事にありつける。
関連記事:藤岡弘、密林でスズメバチに遭遇 驚きの仕留め方が「かっこよすぎ」と話題に
■手間がかかりすぎ?
ここまで見ていて思うのは、即席麺一つを調理するのに対して、労力が見合ってなさそうということである。
これならサボテン果肉を直接調理した方がサバイバル術としては有用そうだが、極限状況下でどうしてもラーメンが食べたくなってしまったときはこのようなやり方もあるということを思い出してみて欲しい。
・あわせて読みたい→水没しひっくり返ったヘリコプターの中から脱出する米海兵隊の過酷な訓練映像
(取材・文/しらべぇ編集部・びやじま)