能年玲奈『この世界の片隅に』が公開 著名人から絶賛の嵐
太平洋戦争まっただ中の広島・呉で、厳しい戦時下でありながら健気に生きる家族の暮らしを描いたアニメ映画『この世界の片隅に』。
こうの史代による原作漫画も高く評価されており、主演の声優をのん(能年玲奈)が務めることでも話題となっていたが、12日に公開された映画への評価がきわめて高い。
■映画を見た著名人が一斉にツイート
ネットでは一般ユーザーの絶賛に加えて、著名人によるツイートも目立つ。
漫画『モテキ』作者の久保ミツロウ氏は…
「この世界の片隅に」観た帰りに余韻で泣きながらアニメイト寄ったら、入り口で大量のユーリ表紙PASHを手に取った女子が「私この人好きー!」とか言ってるし階段のユーリパネルのとこで「クリス好きー」とか言ってるし追い討ちをかけて泣いた…どっちもMAPPAさんありがとう…
— 久保ミミツロウ (@kubo_3260) 2016年11月12日
芸術家の会田誠氏も…
昨日見た「この世界の片隅に」。能年玲奈さんの声が良かったのは言うまでもなく。死や悲惨の、あくまでも日常ベースにした描き方がものすごく注意深い。そしてあの時代の生活のディテール描写がすごい。原作者と監督はだいたい僕と近い世代のようだけど、よくあそこまで調べて作れたな…と脱帽。
— 会田誠 (@makotoaida) 2016年11月13日
『機動警察パトレイバー』などで知られる漫画家のゆうきまさみ氏も絶賛。
『あまちゃん』好きな人だったらきっと面白いよ。とか、NHKスペシャルの「カラーで見る戦前の日本」みたいなシリーズが好きなら絶対!とか、ホントにいろんな見方が出来るんでお得ですよ、『この世界の片隅に』。
— ゆうき まさみ (@masyuuki) 2016年11月12日
漫画『りびんぐゲーム』などの作者、星里もちる氏も…
『この世界の片隅に』立川で最終観て来た。前評判に通り素晴らしいアニメーション、素晴らしい映画。すずさんと一緒に何年間かは、完全に呉で暮らしました。声を当てた、のんさん(能年ちゃん)の功績は本当に大きい。溜息で笑わされ、叫び声で胸掻きむしられた。場内笑い声、すすり泣き、そして拍手。
— 星里もちる (@mochiru_h) 2016年11月12日
他にも、公開されたばかりにもかかわらず、多くの著名人からの絶賛や応援のコメントが集まっている。
『この世界の片隅に』立ち見で一杯のお客さん。良かった。
どうしても原作サイドの立場になってしまうけど、あの素晴らしい原作がここまで素晴らしい映画になって、これだけのお客さんと一緒に見られる幸せ。のんも監督も素晴らしい。スタッフに流れる旧知の双葉社の面々にお疲れ様と拍手を送った。— 中島かずき (@k_z_ki) 2016年11月13日
昨日は友人と大阪で飲む約束をしていたが、映画『この世界の片隅に』上映初日とわかり、シネリーブル梅田の初回を観た。これは前評判通りの素晴らしい作品。心を何度も大きく揺さぶられ、ショックな出来事も多い物語だが、とても素直で誠実な手法に好感。今までとは違った断面での戦争の怖さも感じた。 pic.twitter.com/lNxQUZF03T
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) 2016年11月13日
TL上で著名人が寄ってたかって推す一種の運動性に辟易して「観ねえ」と思うへそ曲がりもいることだろう。僕もへそ曲がりなので気持ちはわかる。未知の人が圧倒的多数のSNSでは観る観ないは各自が決めればいいと思う。けど知り合いに直接会えば僕は伝えますよ『この世界の片隅に』は絶対観とけと。
— とり・みき/TORI MIKI (@videobird) 2016年11月11日
あと、『この世界の片隅に』は、最後の最後まで帰っちゃいけないよ。エンドロールの最後の最後まで観なきゃいけない
— 菅野完 (@noiehoie) 2016年11月9日
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■上映館は限られるが…
しかし、民放キー局など大手企業が製作委員会に入らず(メディアでは朝日新聞とTBSラジオのみ)、クラウドファンディングで資金を集める状況だったこともあってか、上映館は全国は63館と話題のわりには限られている。
映画館で見られるうちに、早めの鑑賞をオススメしたい。
なお、記者が渋谷ユーロスペースで見た際には、エンドロールの最後で観客からの拍手が響いた。これは、他の映画館でも報告されている。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)