高い?安い?「スーパービジネスマン」に月給100万円、長崎の離島がIターンで募集

2016/11/17 11:00

長崎県壱岐市が現在、島内の中小企業の売上増大を目的に設ける「壱岐市産業支援センター」(Iki-Biz)のセンター長を募集している。


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■静岡での成功モデルを導入

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(画像出典:壱岐市WEBサイト

壱岐市は、日本海西部に浮かぶ壱岐諸島に所在。行政上は長崎県になるが、地理的には佐賀県・福岡県に近い。人口は、最も多かった1955(昭和30)年頃には5万人を超えていたが、現在は半減し2万7000人余り(平成27年度国勢調査)。人口減による過疎と少子高齢化が同時に進み、地域経済は厳しい状況下にあるとされる。

そんな中、新設される「Iki-Biz」は、2008年に富士市(静岡県)が設けた「富士市産業支援センター」(f-Biz)をモデルに市が立ち上げる中小企業の支援拠点。「行列ができる支援センター」と評され成功を収めた「f-Biz」では、センター長に就任した起業支援の専門家・小出宗昭さんの活躍が話題になった。


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■求められる能力は?

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(©写真AC)

「大募集!!」と銘打った市の募集要項によるとセンター長の役割は、市内で起業したい人や経営上の課題を抱える既存の中小企業を対象に「あらゆる問題の解決と売り上げアップに向けたビジネスの挑戦を一緒に応援する」(同市WEBサイトより引用)とある。

具体的には、個別経営相談や売上拡大相談、企業間の連携促進、既存の支援機関との連携による強力な支援などの実施を図ることで「Iki-Biz」をあらゆる分野のビジネス活動をワンストップでサポートする拠点に育てることが求められる。


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■待遇は「市長超え」

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(©写真AC)

なお応募資格には「ビジネスセンス」「コミュニケーション能力」「情熱」「ITリテラシー」の4項目を明示しつつ「ビジネスセンス、コンサルティング力、幅広い知見・知識を持つ人で、相談者に対し『情熱』『スキル』『行動力』を持って的確な提案・支援ができ、本市に通勤し本事業に従事することが可能な人」とある。Iターンでの移住を念頭に置いていることは明らかで、待遇は1年間契約かつ健保・雇保・年金完備の週休3日。気になる給与は年間1,200万円(月間100万円)で、市長職を超える。

まとめると、「なんでもできる」スーパービジネスマン/ウーマンを募集ということになるだろうか。これだけの能力があれば空でも飛べそうな勢いを感じなくもない。

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(画像出典:壱岐砂浜図鑑

とはいえ組織に所属する有能な人材の中には、自身のリーダーシップを遺憾なく発揮できる環境に魅力を感じる人もあるだろう。壱岐は国内の離島では数少ない自給自足が可能な土地とされ、壱岐焼酎や壱岐牛といったブランド産品もあってポテンシャルはある。よい人が見つかることを祈りたい。

応募締切は12月31日。詳細は壱岐市WEBサイトで見ることができる。

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(文/しらべぇ編集部・前田昌宏

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