母親の無神経さを世に問う TBSラジオ番組の人気コーナーが書籍化
人はだれしも犯されたくはない自分だけの聖域を持っている。しかし、その聖域に土足で堂々と入り込んでくるモンスターがこの世には必ず存在する。
その代表格が、「母」である。
人は皆、母から産まれてきた。それはわかっているけれど、そんなあたりまえのことを盾に理不尽である「母性という名の無神経さ=母シズム」の発動をされるとさすがにこう叫びたくなる。
「ババァ、ノックしろよ!」
■人気ラジオ番組投稿コーナーの書籍化
「母シズム」を告発した抱腹絶倒、ときには同調、更にはウーンと頷ける貴重な一冊。
TBSの人気ラジオ番組『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(毎週土曜22:00~24:00)の中の投稿コーナーを書籍化したものだ。
お母さんやお父さん、兄弟などから受けた忘れられない辱めや、逆に現役の母からの懺悔、合わせて60のエピソードを掲載。
一つひとつにパーソナリティの宇多丸氏による書き下ろしコメントをつけたディープな内容になっている。
番組レギュラーのしまおまほ氏、番組アドバイザー・妹尾匡夫氏、構成作家・古川耕氏による書き下ろし「エクストラ・ババァ」編も収録。
外出先で読むのに罪の意識を感じる人もいるかもしれない。そんな人が使える様に、カバー裏は多国籍語で書かれたオシャレなフェイクカバー仕様になっている。
日本中のあらゆる「母シズム」を告発した一冊を読んで、あなたはどう感じるだろうか? おそらく同調、同情、同志であると思える節が多いであろう。
しかし、それとは裏腹に、裏表紙に書かれた「…でもね、お母さん、産んでくれて、ありがとう」の言葉に胸を打たれる人は少なくはないはずだ。
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(文/芥川 奈於)