心理の専門家が語る「マスクを外した相手の顔のギャップに驚く理由」
冬はマスク着用者をよく見かける季節。見知らぬ人、初対面の人、マスクを着用している人と対面する機会も増える季節だ。
しかし、マスクを着用している女性がマスクを外した瞬間、「あれ? なんか違う?」と不思議な感覚に陥ったことはないだろうか。
ネット配信をしている女性も、個人を特定されないためにマスクを着用する人は少なくない。
しらべぇ編集部は、全国の20代~60代男女1,362人に対し「マスクをしている女性のギャップに驚いたことがある」か、調査を実施した。
■ギャップで驚くことに男女差はあまりない
調査した結果、驚いたことがあるのは、全体で24.4%だった。男女でも大きな変化はない。これは20代から60代の年代を通しても同じ。
そこで、心理カウンセラー・園絵氏に、「なぜ驚いてしまうのか」の心理効果について分析してもらった。
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■初頭効果とラベリングが決め手
園絵「初頭効果とは、はじめて会ったときの印象がイメージとして強く残ることをいいます。初対面の人がマスクをしていた場合、脳内ではマスクをとった顔はどんな感じなのだろうか、と無意識に想像して補完します。
このときのイメージがきれいな人、かわいい人、優しい人などに分類されて記憶されます。これをラベリングといいます。
目の印象だけで性格がキツそうと判断していた人がマスクを外すと柔和だったり、かわいいと思っていた人がきれいだったり、思った印象と違うことはこうして生まれます」
人は見えないものを、よりよいものとしてとらえてしまうのかもしれない。楽観的な人であればあるほど、マスク効果のギャップは大きく出てきそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ 取材協力:心理カウンセラー園絵)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年11月25日~2016年11月28日
対象:20~60代男女1362名(有効回答数)