年収1000万円以上は3人に1人以上 休日も仕事をしてしまう人
そろそろ2016年も終盤。早い人ではすでに年末年始休暇に入り、SNSには海外へ旅立つ書き込みをする人も出てきた。
近年はPCとネット環境さえあれば、どこにいても仕事ができるようになり、在宅勤務や外出先で全ての仕事を行う人も増えている。
その分「どこででも仕事ができるから、休みも取りやすく、旅行がしやすくなった」という人がいる一方、「どこまで行っても、仕事をしてしまう」とこぼす人も少なくない。
しらべぇ編集部では全国の20~60代の男女1,362名を対象に、「休日に自宅で仕事をしてしまうほうだ」という人の割合を調査した。
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■収入別で大きな開き
「休日に自宅で仕事をしてしまうほうだ」にあてはまる人は、全体で15.1%。男女別で見ても男性15.7%、女性14.4%といずれも低い結果となった。
かつては「エコノミックアニマル」と呼ばれ、働きすぎる人種とのイメージが強い日本人だったが、全体で見るとオンオフの切り替えができている人が多いようだ。
しかし、収入別で傾向を見てみると
300万円未満が13.6%で、300万~500万円未満の12.5%をおよそ1ポイント上回った以外は、500万~700万円未満が21.0%、700万~1000万円未満が23.1%、1000万円以上が35.6%と、年収が高くなるにしたがって上昇。
最も割合の少ない300万~500万円未満の12.5%と、最も割合の多い1000万円以上の35.6%では、23ポイントもの開きが出た。
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■職業別でも大きな差が
さらに職業別の調査結果を抜粋してみると
会社員が16.2%と全体の割合に近いのに対し、経営者/会社役員が25.8%と約4人に1人、自由業は43.8%と半数に近い割合になっている。
前出の結果と合わせて考えると、高い稼ぎに見合う仕事の量もしくは質を追求する中で、既定の業務時間を超える時間や手間が発生していく傾向があるようだ。
また経営者/会社役員や自由業の場合は、指示に従って業務を遂行するわけではなく、自分の判断によって仕事やビジネスの成否が決まる要素が大きい。
休日とはいえ「あそこをもう少し、こうすれば…」と、つい仕事に手をつけてしまうケースも多いのではないだろうか。
ワークライフバランスが重視されるようになり、収入よりも業務時間の短さで仕事を選ぶ人もいれば、週休3日制の導入を目指す企業も出てきた。
1年の終わりと新しい年の始まりを迎える休暇は、ゆっくりと心と体を休めつつ、少しだけこれからの働き方についても考えてみたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年11月25日~2016年11月28日
対象:全国20代~60代の男女1,362名