オタクが実写化にモノ申す?漫画原作「2017冬ドラマ」3作品

2017/01/07 07:00


昨年秋のヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」は漫画が原作だったが、1月から始まるドラマも漫画原作モノが多い。

その中で、しらべぇ編集部内の漫画オタク記者が独自視点で3作品をピックアップし、実写化に期待する点を解説したい。

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(画像は日本テレビ公式サイトのスクリーンショット)

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①『東京タラレバ娘』(日本テレビ系「水曜ドラマ」枠)

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(画像出典:Amazon

アラサーのただれた恋愛事情を、ド正論でぶった切った東村アキコ先生の作品『東京タラレバ娘』。新刊が出るたびにツイッターで、心折れた女性たちの阿鼻叫喚地獄を見ることができる。

今回、キャストはなんと吉高由里子(28)、榮倉奈々(28)、大島優子(28)。彼女たちが非モテのアラサー娘たちを演じるのでは、はっきり言って嫌味にしかならない。無闇に心をえぐるドラマとなりそうだ…。

作品の内容も一つひとつが物議を醸すのは、原作を知っていれば明らか。

「(アラサー女子会は)行き遅れ女の井戸端会議」「30代は自分で立ちあがれ。お前らは娘じゃない」「一体何のために歳を取っているんだ」と研ぎ澄まされたナイフのごときセリフの数々。

坂口健太郎(25)に、アラサー女子の憎悪を一身に集めるセリフをきちんと扱いこなせるのかにも注目したい。


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②『銀と金』(テレビ東京「土曜ドラマ24」枠)

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(画像出典:Amazon

藤原竜也(34)主演で実写映画化された『賭博黙示録カイジ』の生みの親・福本伸行先生の『銀と金』が実写ドラマ化される。

映像化は以前Vシネマでもされており、あの独特の雰囲気に馴染んでしまった人には拒絶反応が生まれるかも。

『銀と金』はどす黒い金と欲望が渦巻く世界での命のやり取りを描く作品だ。

闇の世界に染まっていく主人公の若者・森田鉄雄を池松壮亮(26)、裏社会の大物フィクサー・平井銀二をリリー・フランキー(53)が演じる。

すでにAmazonプライムで先行配信が始まっているが、リリーが纏う怪しげな闇深い空気は平井の役どころとしっくり馴染む。

ちなみに森田鉄雄は藤原竜也に演じてほしいとの声もあったが、大学生に間違えられる若者が演じる必要があるため、池松でよかったのかもしれない。

とはいえ、やはり第一話の森田は迫力不足に感じる面も。第二話からどのように成長していき、悪党の空気を醸し出していくのか、そのまま作品の評価に繋がりそう。

取り扱う犯罪も現代風に合わせるのか――といった点も見どころだ。


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③『スーパーサラリーマン左江内氏』(日本テレビ系「土曜ドラマ」枠)

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(画像出典:Amazon

藤子・F・不二雄先生の『中年スーパーマン左江内氏』をドラマ化。さえない中年係長・左江内を堤真一(52)が演じる。少々さえない中年を演じるにはイケオジ過ぎる気もするが、果たしてどうなるのか。

突如スーパーマンになった中年おじさんが、小悪党と戦いながらも格好よく活躍するわけではなく、やるせなさを感じる。大人向けパーマンと称される作品の味をどこまで活かせるのかが、気になるところだろう。

監督は、『勇者ヨシヒコ』シリーズの福田雄一氏。マンガ原作である映画『変態仮面』を手がけて話題となり、現在は映画『銀魂』を製作中でマンガ・フリークから注目されている人物だ。

マンガ原作ドラマ『アオイホノオ』は感動とギャグをみごとに融合させた演出を魅せてくれた。『スーパーサラリーマン左江内氏』の作風と相性は良さそうであり、期待したい。


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取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ

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