全身に音が響く!世界初「着る試聴会」でROCKを体感
東京・タワーレコード渋谷店8階で、音楽を全身で体感できるジャケット「WEARABLE ONE OK ROCK」を使用した、世界初の「着る試聴会」が11日まで開催されている。
この試聴会はロックバンド・ONE OK ROCKが11日に発売するニューアルバム『Ambitions』を記念して実施されるもの。
画像をもっと見る
■「WEARABLE ONE OK ROCK」とは?
『着る音楽』を実現するために16チャンネル、20のスピーカーを一着の洋服に実装し、全身に音源を割り当てている。
今回はMA-1ジャケットと革ジャンの2着が作成された。
試聴会に先立ち、音響デザインを担当したメディアアーティスト・筑波大学助教の落合陽一氏がしらべぇ編集部の取材に応じた。
――制作について意識したことは?
落合:ジャケットをスピーカーが入っていないように見せるのは、チャレンジングでおもしろいなと思いました。
ガジェット感が少ないガジェットってなんだろうと、かなり考えました。
『ヘッドホンやスピーカーでいい音が聞きたい』とはちょっと違って、シャワーみたいに全身で音がする。新しいスタイルの提案も意識していますね。
――大変だったのは?
落合:試聴会場ではジャケット着ながら音量調節が全然できなかったですね(笑)。
二人がかりで『肩の音を上げてー!』『上腕の音が割れてるー!』とか言いながら音を修整していきました。
また、服のジッパーの閉じ具合や展示場所の壁の反響でも音が変わるので、ギリギリまでやりました。
――制作で新たな発見はあった?
落合:ジャケットのスピーカーから振動が伝わるようになっているんですが、オーディオから感じる触覚っておもしろいなと思いました。
『ドシンッ!』って感じが伝わるような低音や、体に響きつつ音量を抑える方法は、どうすればいいんだろう? といろいろ調整していきました。
――試聴の聴きどころは?
落合:最初は振動がおもしろいので低音に気を取られるけれど、低音以外もすごくこだわりました。着てみればすごくわかると思います。
僕的には、全身から出る心地良いコーラスを聴いてもらいたいです。
関連記事:波樹杏樹、小麦色のFカップボディを披露 初グラビアで大胆な手ブラ姿に…
■取材班も世界初を体感
取材班も「WEARABLE ONE OK ROCK」を着用して、世界初の試聴体験を行った。
2着からMA-1タイプを選んで着替える。着た感じ、重さはあまり気にならない。20個のスピーカーが入っているとは思えなかった。
ブースの中に入りスタンドマイクを持つとONE OK ROCKの新曲『We are』がジャケットから流れ出す。
クリアーな音質で低音の振動は思った以上に迫力がある。腕の位置を変えると聞こえ方も違ってくる、不思議な体験をすることができた。
試聴会の参加には、タワーレコード渋谷店特設カウンターで無料配布される整理券が必要。11日は朝10:00より先着順で配布する。
・合わせて読みたい→本日Mステ出演ELEVENPLAYのMIKIKOが閉会式で魅せた3つのテクノロジー
(取材・文/しらべぇ編集部・京岡栄作)