伝わりそうで伝わらない?海外で通じないボディランゲージ3選
言葉が通じないシチュエーションで、頼りになるのはボディランゲージだが、実は「そのアクションで通じるのは、日本だけ」といったものを3つ紹介した。
ほかにも、日本特有のボディランゲージがあるということで、国際コミュニケーション・コンサルタント、内閣府公認クールジャパン・アンバサダーほか、『日本のことは、マンガとゲームで学びました。』(マンガ・イラスト青柳ちか 小学館刊)の原案・文の著作もあるベンジャミン・ボアズさん(以下、ベンさん)に聞いた。
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■①照れている仕草
ベンさんの著書の中にも出てくるが、照れた時に頭の後ろをかく仕草。これは日本特有のものだという。
「マンガで見た時も、『なんで、頭を持つ?』と不思議でしたね。(笑)
他にもマンガを中心にした、日本人だけの“お約束”みたいな仕草や表現は多いです。でも日本のマンガを読まない外国人には、そのアクションで何を表しているのか、わからないと思います」
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■②○と×
遠くから「OK」や「NO」を伝えるために腕で大きく「○」や「×」を作るのも実は、世界標準ではないらしい。
「イメージとしては、わからなくもないボディランゲージなので、1度説明したり、動作を繰り返したりすれば、相手も“こういう意味かな?”と察することは、してくれそうです。
ただ前回『NO』を表すのは手ではなく、首を振るアクションの方が伝わると言いましたが、親指を立てる『Good』のアクションや、逆の場合は親指を下に向ける……といった形の方が、○×よりも理解されやすいと思います」
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■③「あっち行け」との見分けがつかない
私たちが普段から何気なく使っている、「おいでおいで」の手招きだが、外国人が混乱しやすいボディランゲージだという。
「日本人には見分けがつくようですが、『あっちへ行け』の追い払う仕草と、招いている仕草との違いが、動きだけだと正直わからないんです。
手を上向きにしたり、大きく腕をこちらに寄せるアクションなら、呼んでいるとわかりますよ」
私たちが自然に使っているものだけに、「通じないのか…」とちょっと驚く。
「アメリカは特に、多くの人種が集まる国ということもあって、仕草や動作ではなく、はっきり言葉に出して意志を伝える文化が強い国です。だから日本ほど、言葉以外で伝える表現が多くありません。
でも○や×のように、最初は意味がわからないかもしれなくても、理解したいと考えたら伝わりそうなものもあるので、やってみること――伝えようとする気持ちを示すことが、大事だと思います」
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)