伝わりそうで伝わらない?海外で通じないボディランゲージ3選

2017/01/14 06:30


(英日翻訳家・ライターとしても活躍するベンジャミン・ボアズさん)
(英日翻訳家・ライターとしても活躍するベンジャミン・ボアズさん)

言葉が通じないシチュエーションで、頼りになるのはボディランゲージだが、実は「そのアクションで通じるのは、日本だけ」といったものを3つ紹介した。

ほかにも、日本特有のボディランゲージがあるということで、国際コミュニケーション・コンサルタント、内閣府公認クールジャパン・アンバサダーほか、『日本のことは、マンガとゲームで学びました。』(マンガ・イラスト青柳ちか 小学館刊)の原案・文の著作もあるベンジャミン・ボアズさん(以下、ベンさん)に聞いた。


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■①照れている仕草

(マンガで「テヘ」といった描写がつきそうな照れているポーズ)
(マンガで「テヘ」といった描写がつきそうな照れているポーズ)

ベンさんの著書の中にも出てくるが、照れた時に頭の後ろをかく仕草。これは日本特有のものだという。

「マンガで見た時も、『なんで、頭を持つ?』と不思議でしたね。(笑)

他にもマンガを中心にした、日本人だけの“お約束”みたいな仕草や表現は多いです。でも日本のマンガを読まない外国人には、そのアクションで何を表しているのか、わからないと思います」


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■②○と×

(腕で「○」を作る「OK」サイン)
(腕で「○」を作る「OK」サイン)
(腕で「×」を作る「NO」サイン)
(腕で「×」を作る「NO」サイン)

遠くから「OK」や「NO」を伝えるために腕で大きく「○」や「×」を作るのも実は、世界標準ではないらしい。

「イメージとしては、わからなくもないボディランゲージなので、1度説明したり、動作を繰り返したりすれば、相手も“こういう意味かな?”と察することは、してくれそうです。

ただ前回『NO』を表すのは手ではなく、首を振るアクションの方が伝わると言いましたが、親指を立てる『Good』のアクションや、逆の場合は親指を下に向ける……といった形の方が、○×よりも理解されやすいと思います」


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■③「あっち行け」との見分けがつかない

(「おいでおいで」と呼んでいるのだが)
(「おいでおいで」と呼んでいるのだが)

私たちが普段から何気なく使っている、「おいでおいで」の手招きだが、外国人が混乱しやすいボディランゲージだという。

「日本人には見分けがつくようですが、『あっちへ行け』の追い払う仕草と、招いている仕草との違いが、動きだけだと正直わからないんです。

手を上向きにしたり、大きく腕をこちらに寄せるアクションなら、呼んでいるとわかりますよ」


(上向きにして「コイコイ」な方がわかる)
(上向きにして「コイコイ」な方がわかる)

私たちが自然に使っているものだけに、「通じないのか…」とちょっと驚く。

「アメリカは特に、多くの人種が集まる国ということもあって、仕草や動作ではなく、はっきり言葉に出して意志を伝える文化が強い国です。だから日本ほど、言葉以外で伝える表現が多くありません。


でも○や×のように、最初は意味がわからないかもしれなくても、理解したいと考えたら伝わりそうなものもあるので、やってみること――伝えようとする気持ちを示すことが、大事だと思います」

・合わせて読みたい→これって日本だけなの?海外で通じないボディランゲージ3選

(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ

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