おぞましすぎる!ネットストーカーの歪んだ実態3例
SNSほかに執ようにメッセージを送るなど、ネット上でのつきまとい行為を規制対象とした改正ストーカー法が1月3日に施行された。
13日には51歳の男性が、元交際相手の30代の女性にLINEを使って、卑猥な音声を送りつける、脅し文句を投げかけて嫌がらせをするなどの行為で、改正後の初逮捕者となった。
しかし、ネットストーカーと一口にいっても、どんな被害があるのだろうか。実際にあったネットストーカー被害3例をお伝えする。
①ネット配信者につきまとう男
ニコニコ生放送やツイキャス配信者の間で、かなり知られたネットストーカーがいる。
彼は気に入った女性配信者に対して、卑猥なセリフを録音した音源や腋を見せた写真を要求する。ただ、「お金は支払う」と付け加えるようだ。
要求を断ると、執拗なネットストーキングを開始。
ツイッター上で脅し文句を送りつけたり、ネット回線に負荷をかける「DoS攻撃」を仕掛けてネットの使用を妨害したり、要求が通るまで嫌がらせを続けるという。
同時並行的に多数の女性に対して、悪質行動を起こしているようだ。まさにネットの闇的存在である。
関連記事:交際を断られたストーカー男が暴走 母子に酸を浴びせて逮捕
②ストーカー行為を注意すると…
A嬢は気に入ったスポーツプレイヤーB選手を執拗に追いかけ、ファンミーティングに参加。盗撮や張り込み、つきまといをしていた。
ストーカー行為を知った女性がA嬢に注意をすると、A嬢は攻撃をその女性に開始。ネットの巨大匿名掲示板を使って誹謗中傷をはじめたのだ。
「彼女はB選手と婚約者の二股をかけている」「ホテルに入るのを見た」など事実無根の誹謗中傷を繰り返した。またA嬢は、攻撃対象の女性の身体的特徴を事細かに描写し、特定を促せるレベルだったという。
スポーツ選手のファン同士はツイッターでつながりがあったが、仲間内にも悪い噂を流して、グループから追い出そうとする動きもあった。
関連記事:ストーカー行為を責められ逆切れ 被害者の父親を殺害した容疑者を逮捕
③監視者に転じた友人
とある女子大生が、ネットストーカーと化した友人C嬢の話をしてくれた。C嬢にツイッターアカウントを監視されているそうだ。
自分がなにかツイートをすれば、C嬢に関係ない内容であっても、お気に入り登録してくる。お気に入り登録されると通知がくるので、「見ているぞ」と監視しているアピールになる。
また、リアルで会っても「いつもツイッター見ているよ」と伝えてくる。
さらにC嬢は「ツイッター上に協力関係を結んだフォロワーが多数おり、一声かければ多人数で嫌がらせをすることができる」と話していたこともあるという。
まるで「不快と感じるツイートをするな」「お前は自分のモノなのだ」と、相手を所有物化しようとする行為。友情も歪めば、ネットストーキングに発展するのだ。
これらのネットストーカー行為も、改正ストーカー法によって取り締まり対象となることが考えられる。卑劣なネットストーカーたちを根絶できる日が、一日も早く来てもらいたい。
・あわせて読みたい→カウンセラーに聞いた ファンをストーカー化させないSNS運営術
(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ)