妊婦に電車の席を譲る人は6割 「ネットの批判」におびえる妊婦の本音も
電車の優先座席には、お年寄りや体や身体の不自由な方、妊婦などのマークが掲げられている。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,362名に「妊婦への対応について」の調査を実施。「電車で妊婦がいたら席を譲る」と答えたのは、59.0%と半数を超えることが判明した。
席を譲る人が圧倒的に多いのは、安心できる結果だ。
■当事者意識が席を譲る
男女ともに年代が上がるほどに、席を譲る人が増えている。
年代が上がるほど当事者になった経験のある人が増え、妊婦の気持ちがわかるようになるのが大きいのだろう。
「自分も妊娠中は、席を譲ってもらったことが何度もあり感謝している。だから今は、自分がされた分を返さないと」(40代女性)
未既婚別で見ても、その傾向は顕著だ。
結婚をしている人のほうが、妊婦に席を譲る傾向が強いようである。
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■ネット上で広がるマタニティマークへの批判
妊婦に席を譲る行為に、ネット上では批判的な意見もある。とくに妊娠中を示す「マタニティマーク」は「席に座りたいだけ」や「不妊で悩んでいる人に失礼」などと言われ、実際にトラブルが起こるケースも。
「ややこしいことに巻き込まれるのは嫌なので、マタニティマークは付けませんでした。また優先席の前に立ったら嫌みを言われた話をネットで読んだので、避けるようにして…」(30代女性)
妊婦がここまで気を遣うのは、なにかおかしいと思う人も多いだろう。
「私は不妊治療に通っても、子供ができませんでした。つらく思うこともありますが、それと他の妊婦さんは関係ありません。最近は甥っ子や友達の子供と一緒に遊ぶのが楽しみですし」(40代女性)
今回のアンケートでも6割近くは率先して席を譲ると答えており、一部の声の大きい人たちが問題を広げている感じもする。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年11月25日~2016年11月28日
対象:全国20代~60代の男女1,362名 (有効回答数)