ご近所づきあいは崩壊?20代では2割以下、北関東でも…
ご近所づきあいの最低限として言われるのが、「向こう三軒両隣」という言葉。自分の家から道を挟んだ反対側の3軒と左右両隣の家とは引っ越しの挨拶など、交流するように、という教えだ。
マンションやアパートの場合は、隣の部屋に加えて、足音などが響く真下の住人にも挨拶しておいたほうが無難だろう。
実際にはどれくらいの人が隣人と交流しているのだろうか? しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,365名を対象に調査を実施した。
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■男女とも4割以下
男性で「ご近所と交流あり」と答えたのは37.3%、女性は37.7%でほぼ差はない。過半数どころか6割以上が、近所づきないをしていないのが、この国の現実だ。
さらに、男女・年代別に見てみると…
年代が上がるごとに近所づきあい率が増えるが、50代以上とそれ以下で大きく傾向が異なることがわかる。
40代以下では、とくに女性が近所づきあいを避けているようだ。全年代で男性を下回り、もっとも多い40代でも3割以下。
独身女性だけでなく、おそらくはママ層(パパ以上に)も近隣とのつきあいは望まないというデータに、人間関係がタコ壺化する様子が垣間見える。
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■もっとも交流しないのは北関東、一方盛んなのは…
地域別では、東京や大阪、名古屋など大都市圏で近所づきあいが途絶えている…と思われがちだが、意外な結果となった。
上位・下位の3エリアをそれぞれピックアップしてみると…
もっとも交流していないのは、北関東(群馬・栃木・茨城)で、4人に1人も近所づきあいをしていない。下位では、東北→北海道と続く。
一方で近所づきあいがもっとも盛んなのは、唯一5割に届いた四国4県。甲信越や北陸もまだ残っているようだ。
全体的に、地域社会の衰退が裏付けられる結果となった。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年12月16日~2016年12月19日
対象:全国20代~60代の男女1,365名(有効回答数)