今年の「理想の上司」は内村光良と水卜麻美 尊敬できる上司いるメリット
社内に限らず「尊敬できる仕事の先輩」を探すことも、仕事への気持ちを変えるきっかけになるのかもしれない。
2月6日毎年恒例の「理想の上司」ランキングが明治安田生命から発表された。
男性編は『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)をはじめ多くのバラエティ番組で司会を務める内村光良が、女性編は女子アナランキング4連覇中の水卜麻美アナ(日本テレビ)が天海祐希の8連覇を阻止して1位に輝いた。
仕事は“自分次第”という面もあるが、理想の上司に出会えると、仕事のしやすさやモチベーションは大きく変わる。
しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,400名を対象に「尊敬できる上司がいる・いた」人の割合を調査した。
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■尊敬できる上司の有無で年収が
全体では32.2%が「尊敬できる上司がいる・いた」と回答。3人に1人が素敵な上司と共に働いた経験を持つ。
男女別で見ると男性は30.3%、女性は34.2%でわずかながら女性の方が、良い上司に恵まれたと感じていることが多い結果に。
性別・年代別で比較してみると
40代女性が最も多い43.2%、次いで50代女性の38.0%が続く。
1986年に施行された「男女雇用機会均等法」によって、職場での環境がかなり変わった世代であり、キャリアモデルとなる同性上司の存在や女性の働き方に理解を示す男性上司など、「あの上司がいてくれたから」という経験をした人は少なくなさそう。
一方で、40代までの男性は3割以下と、やや低めの印象。サラリーマンにとって「尊敬できる上司」は、貴重な存在となっているようだ。
さらに年収別で見てみると
年収500万円を境に、年収が多い人は40%を超える。
尊敬できる上司に出会えるかによって、その後のキャリアが変わってくる可能性は高いといえそう。
確かに良い上司に恵まれれば、楽しく働けるだけでなく、尊敬に値する「良い仕事のやり方」を自然と真似することで、より良い仕事習慣や考え方が身につきやすい。
そうした点でも良い上司に出会うメリットは、かなり大きいといえそうだ。
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■気づけば自分も
実際に「尊敬できる上司がいる・いた」という人に、話を聞いた。
「最初の会社の上司を今も尊敬しています。とにかく部下を信頼して任せてくれる人で、『責任は俺が取るから、お前のいいと思う形でやれ』というのが基本スタンス。
その後、自分が管理職になって、当時の上司と同い年になった時、自分がその上司と全く同じやり方をしているのに気づいて、嬉しくなりました。尊敬はされてないと思うけど、部下に慕われる上司になれたのは、あの上司のおかげです」(30代・男性)
「女性が少ない会社で総合職として採用されたものの、なかなか男性と同じチャンスはない感じでした。そこへ中途入社で新しい部署の立ち上げに、女性管理職が採用されたんです。最初のうちはやりにくそうでしたが、数か月のうちに社内のネゴシエーションルートを把握して、あっという間にプロジェクトを軌道に乗せていました。
やっかんだ男性社員から意地悪や邪魔をされても、むしろその人にグイグイ近づいて、自分の味方にしていく姿は圧巻。ケンカも辞さないけど、人との関係を作るのが上手い人でしたね。数年で他社にヘッドハンティングされて辞めてしまったけど、あの上司と一緒に働けたのが、私のキャリアのターニングポイントです」(40代・女性)
「上司ではないけれど、以前の職場の取引先にとても尊敬できる方がいて、今も相談に乗ってもらっています。ご一緒した時期からはかなり経ちましたが、『あの人に今の仕事を聞かれた時に、恥ずかしくない話をしたい』というのも、モチベーションのひとつですね」(40代・男性)
長い時間が経っても、その上司の影響を受けているという話を聞くと、どこか教師に近いものを感じる。
会社という狭いフィールドで「尊敬できる上司」と出会うのが難しければ、社内に限らず「尊敬できる仕事の先輩」を探すことも、仕事への気持ちを変えるきっかけになるのかもしれない。
(文/Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1400名(有効回答数)