WBCイスラエル代表 韓国・オランダを破る大金星に驚きの声
9日、韓国・高尺スカイドームでワールド・ベースボール・クラシック(WBC)プールA・イスラエル対オランダ戦が行われ、大会初出場のイスラエルが4対2で勝利。無傷の3連勝で、2次ラウンド進出を決めた。
■韓国にも勝利
WBCプールAは第2回大会準優勝の韓国、プロリーグを持つ台湾、第3回大会準決勝進出のオランダがひしめく激戦区。
イスラエルは世界ランキング41位と参加国中最低順位だが、ユダヤ系アメリカ人で構成されたチーム。決して注目度は高くなかったが、事情通の間では「じつはかなり強いのではないか」と噂されていた。
注目の初戦は、完全アウェイの地元韓国。4時間の激闘は延長戦となり、10回表に林昌勇からバーチャムのタイムリー内野安打で勝ち越す。その裏を抑えきり、イスラエルが2対1で勝利したのだ。
さらに台湾戦でも打棒が爆発し、15対7と圧勝。同日韓国がオランダに完封負けを喫したため、早々に2次ラウンド進出が決まった。
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■モチベーションの違いが結果にでた?
イスラエルの快進撃で、辛酸をなめたのが韓国と台湾だ。いずれもプロリーグをもつ両国は、代表メンバー選定時に辞退者が相次ぎ、ベストメンバーを組むことができなかった。
とくに台湾は一部球団がボイコットする形で代表供出を拒否しており、有力選手が国内にいるにもかかわらず出場しない事態に。
一方のイスラエルは、アメリカや日本に自分の存在をアピールしようとするマイナーリーガー多いことや、母国に野球を根付かせようと考える選手がおり、モチベーションが高い。今回はそんなWBCへの意識の差が、勝敗を分けたのかも。
なお、韓国国内では、地元開催にもかかわらず1次で敗退した代表に批判が集中。一方のイスラエルではマイナースポーツながら連日盛り上がりを見せているようで、勝者と敗者の明暗がくっきりとでている。
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■2次ラウンドで日本と対戦へ
1次ラウンドプールAは、9日で1位イスラエル、2位オランダの順位が決定。一方プールBの侍ジャパンも連勝し、2次ラウンド進出を決めた。
2次ラウンドでは、A・Bの上位2チームが決勝ラウンド行きの切符をかけて争う。出場国はプールAからはイスラエル・オランダ、プールBから日本とキューバかオーストラリアになる見通しだ。
はたして日本は決勝ラウンドに行くことができるのか。元高校球児で野球ファンのKさんに展望を聞いた。
「いずれの国も強く、苦戦が予想されます。オランダにはソフトバンクで昨年9勝0敗のバンデンハークがいますし、イスラエルも大リーグ通算124勝のマーキーがいます。そう簡単に点はとれないでしょう。
ただイスラエルは1次リーグで終盤ピンチを迎えることが多かったので、そのあたりが付け入る隙かと。オランダは投打ともにレベルが高いので、投手が無失点に抑えることが条件になりますね。
キューバ・オーストラリアどちらが来てもリベンジに燃えてきますし、オランダにはバレンティンなどがいて投打とも強力。アメリカに行けずに敗退しても、おかしくはないと思います」
侍ジャパンは強敵相手に勝ち抜くことができるだろうか?
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)