卒業式で泣くのは女子が多数 それを横目に帰宅の「ぼっち」
春は、別れと出会いの季節。もうすぐ卒業式で、センチメンタルな気分になっている学生も多いだろう。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,363名に「卒業式について」調査を実施。その結果、「卒業式で泣いたことがある」と答えたのは、全体で32.4%だった。
■人前で泣けず我慢をする男子たち
男女別で見ると、予想以上に大きな差が。
男性はわずか15.7%なのに対し、女性はほぼ半数。自分の卒業式を振り返ると、女子生徒が泣いていた姿が思い浮かぶ人も多いだろう。
「式のときは実感がなかったけど、終わってみんなで記念撮影とかしているときに号泣。進学などで遠いところに行く子もいたし、こうやって集まることもなかなかできないと思うと悲しかった」(20代・女性)
女性は、人前で泣くのを躊躇しない人が多いようだ。しかし男性では、そうはいかないことも。
「仲のいい友達と離れるのはつらいから、こみ上げてくるものはありました。でも男が人前で涙を流すのはちょっとと思い、必死で我慢。同窓会とかで、ずっと言われそうだし」(30代・男性)
今どき古い考えのような気もするが、卒業式で泣いた男性がこれだけ少ないとなると同じように思った人が多いのだろう。
ただ泣かずにいた女性には、こんな思いも。
「周りが泣いているのに、私だけ泣けなかった。なんだか冷たい人みたいで、がんばって泣こうとしたけどやっぱり無理で。人前で、自分の感情を出すのが苦手だから…」(30代・女性)
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■ぼっちに卒業の寂しさは関係なし
職業別見ると、専業主婦(夫)は女性が多いために高い割合に。
一方で無職・家事手伝いでは、2割を切る少なさだ。学校生活に馴染めずに、引きこもりになった人もいる。そんな人たちにとって、卒業式は悲しいものではない。
「高校時代はぼっちだったので、卒業に感慨深いものはなかったですね。卒業式後もすることないから、すぐに帰りましたし。思い出すだけで、今でも少しつらくなります」(40代・女性)
美しく描かれることが多い卒業式だが、それぞれに抱える思いは違う。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年2月24日~2017年2月27日
対象:全国20代~60代の男女1,363名 (有効回答数)