表があれば…おしゃれスポット表参道の裏側「裏参道」を探索
どうも地図地理芸人の火災報知器の小林です。「表があるものには裏がある、裏もきちんと考えなさい」そう学生にの頃に教えられた覚えがあります。
裏表のない人間なんていない、表社会から裏社会へ、表に対しての裏なのでどうしても、裏の方が悪いイメージになってしまう。でも裏が見てみたくなってしまう。
表参道があるなら裏参道もあるはず。おしゃれで華やかな表参道に対して裏参道はどんななのか? ということで、裏参道を紹介します。
表参道といえば明治神宮の参道として有名で、そのわきには表参道ヒルズなんてあるオシャレな通り。この表参道、表があるからには裏が…で、裏参道があるのです。
JR代々木駅を出て南に歩いて山手線の高架をくぐると、明治神宮内苑の北参道口へ。
この高架に「裏参道ガード」の看板が貼ってあるように、ここにはかつて裏参道と言われる参道があったのです
この裏参道はかつて並木道があり、人、馬車、車が並んで走れる大きな道路がありました。
しかし、1964年の東京五輪開催にともない、その道を高速道路の為に削ってできたのが首都高4号線。
かつての参道は、首都高へと姿を変えました。裏参道の面影を探そうとしてもその場所は「北参道」と呼ばれていて、なかなか見つけることが出来ません。
地下鉄副都心線の北参道駅を裏参道駅にしてもよかったのではないか…と思いながら探していると…
ありました。首都高4号線の高架下の小さな敷地に、「裏参道児童遊園」の看板。砂場しかなく、子供がいた形跡もありませんが、裏参道の名前はありました。
この近くにはひっそりと、明治神宮参拝道開通の記念碑もありました。
ちなみに表参道ヒルズの真裏には「裏参道GARDEN」という、女子に大人気なおしゃれカフェがありますよ。
そこで「裏参道ってここなんだぁ」と言っていたベレー帽をかぶった丸メガネちゃんに、本当の裏参道に連れて行ってあげようかと思いましたが、警察に通報されたら大変なのでやめました。
表を知ったら裏を知るのも楽しいですよ。これから散歩が楽しい季節! ぜひ歩いてみてはどうでしょう!
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(文/小林知之・火災報知器)