「人を殴る花束」を購入したおじさんへの「店員の助言」が秀逸過ぎる
お祝い、弔事、感謝…花束を購入する時には、何か特別な事があるもの。そして、その「花」たちは、送り主の気持ちを代弁するかのように美しく咲き誇った後、その役目を終える。
しかし、「花束」を本来とは違う使い方をしようとした人が話題となっている。
おじさんは、花屋で丁寧に花束を作ってくれた、親切な店員を見て、思わずその使いみちについて懺悔したそうなのだが…。
■「人を殴るための花束」を購入したおじさん
今回話題となっているのが、花屋で働く駒込ジュナ(@FORESTNIGHT)さんのこちらのツイート。
おじさん「お姉さんにだけは懺悔しておくよ。この花束ね、今日人を殴るために使うんだ……せっかく作ってくれたのにごめんね」
私「おっしゃって下されば、破壊力の高い花でお作り致しましたのに。お客様、花は枯れるまで飾られているだけが仕事じゃありません」おじさん、今ではリピーターです。
— 再びバナナの木に吊るされたジュナ (@FORESTNIGHT) March 10, 2017
花束で殴る演出好きよ。あたしはね。
— 再びバナナの木に吊るされたジュナ (@FORESTNIGHT) March 10, 2017
「破壊力の高い花でお作りしましたのに」という予想外の助言に、多くの反響があった。また、「花は枯れるまで飾られているだけが仕事じゃない」というセリフには、駒込さんの花に対する想いが感じ取れる。
何と言っても、そのおじさんが今ではリーピーターとなっているというところが、良い話である。
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■「破壊力の高い花束」とは?
ネットでは、この助言に対する反響もさることながら、「破壊力の高い花束」の実態について興味が沸いた人も多い。
「破壊力」というフレーズに、「バラのトゲが刺さるような花束」を想像した人も多かったようだが、駒込さんの言う「破壊力の高い花束」とは、花束の攻撃力のことではない。
相手に怪我がないよう配慮がされたうえで、殴った時に花の頭が飛ぶなど、花束ならではの派手な演出が出来るものを指すのだそう。これこそ花屋さんならではの「花の使い方」だ。
人を殴る用の花束には、人を殴るための花束なりの流儀があるんだよ。 振りかぶった時の流れや、当たったときの衝撃、吹き飛ぶ花の頭。
そういうのが合わさって迫力を生むんだよ。
— 再びバナナの木に吊るされたジュナ (@FORESTNIGHT) March 10, 2017
あ、破壊力の高い花束の話。
例えば、トルコキキョウは頭が飛びやすいのでインパクトで映える、怪我が無いようにバラのトゲの取り残しを無くす、鈍器のような花束だったらキングプロテアを使う、流れを生むためにツル系のグリーンを使う、そういう時々のケースバイケースに合わせた小さな事です。— 再びバナナの木に吊るされたジュナ (@FORESTNIGHT) March 20, 2017
このツイートで紹介している「トルコキキョウ」や「キングプロテア」で作った花束が、いわゆる「破壊力の高い、人を殴る用の花束」ということで、どんな花なのか、実際の画像を検索してみた。
こちらが、花の頭が飛びやすいという「トルコキキョウ」
他にもピンクや紫色の花もあるようで、とても人を殴る用の花束には見えない。
続いて、鈍器のような花束に仕上がるという「キングプロテア」がこちら。
真ん中の大きい花がキングプロテアだが、確かに見た目にも重量感がある。
「花の仕事」について、お祝い事等でしか花束との接点がない人にとっては予想外の回答であったが、花束を購入したおじさんの後日談が気になるところである。
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(文/しらべぇ編集部・もやこ)