「年金制度は崩壊」感じる人6割!払っていない人に話を聞くと…
4月から新生活がはじまる。社会人一年生にとっては、はじめての体験も多いだろう。そのなかでも聞いたことはあっても、これから身近に感じることになる年金についての関心は高まるはずだ。
年齢を重ねると、若い頃のように働けなくなり、収入を得られなくなってしまう。また、子供や家族の経済状況にかかわらず、自立して老後を暮らせるための社会的な仕組みとして、年金は大きな役割を担っている。
一方で、「年金」を検索すると「いくらもらえる」「支払わない」などが第二検索ワードの候補として挙がる。近年は、制度自体が崩壊しているのでは? との話題も出るが、どれほどの人間がそう感じているのだろうか。
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■高収入になるほど制度の崩壊を感じる人は多い
しらべぇ編集部が、全国男女1,400名に「年金制度はすでに崩壊している」と感じているかを調査したところ、実に6割を超える人が「はい」と回答している。
年収帯別に集計すると、年収1,000万円を超える高収入者は50%と、全体平均と比べて10ポイント低い。お金に余裕が出てくると、年金制度に頼る必要がないため、関心がないのかもしれない。
男女年齢別に見てみると、各年代で男性よりも女性の割合が高い。
なお特徴別で数値が高いところでは、ニートの自覚がある人のうち73.2%が、年金制度が崩壊していると感じている。
ネットの世論では「年金制度は破綻している」と考える風潮がとくに大きく、影響を強く受けている印象だ。
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■年金を払わない選択肢もあるが…
しらべぇ編集部では、年金を払っていない男性に話を聞いてみた。
年金を払っていない男性:追いかけたい夢があって、バイト生活で食いつないでいます。年金制度は正直崩壊していると思っていますが、障害年金の存在は気になります。
役所に相談してみたところ、経済的に余裕がないと認められて免除されるようになりました。
収入が安定すれば払っていけばいいと考えてはいます。だから今はこれでいいかな、と。
個人的には、年金に将来性を感じません。利率で考えると銀行に預けておくのも腐らせるだけです。なんらかの投資に費やたほうがいいかなって思っています。
老後のために投資するだけの資本があるとしても、リスクはつきもの。収入が低かったり、物欲が強かったりすると、貯蓄がなかなかできない…というケースもあるだろう。
また、年金制度は崩壊するからと諦めて滞納をすれば、いざというとき不具合が生じてしまう。年収などの条件によっては免除申請が通る場合もあるので、窓口できちんと相談だけはしておこう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年1月20日~2017年1月22日
対象:20~60代男女1,400名(有効回答数)