宗教はうさんくさいのか?サリン事件を境に批判的になった人も
清水富美加(千眼美子)が『幸福の科学』に出家をしたのは、記憶に新しいところ。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,363名に「宗教について」の調査を実施した。その結果、全体で59.6%の人が「宗教はすべてうさんくさい」と答えたのだ。
やはり日本人は、宗教に対してのアレルギーが強いようである。
■地下鉄サリン事件の影響から宗教に不信感?
年代別では、30代から50代が6割を超えている。
この結果は、歴史に残るニュースの影響も大きい。
「学生時代に地下鉄サリン事件が起きて、ワイドショーはオウム真理教の話題ばかりだった。こんな事件を起こすところはそうないだろうけど、信仰心がときに善悪を狂わせてしまうと思うと怖い」(40代・女性)
1995年にオウム真理教が起こした「地下鉄サリン事件」は、過去に類を見ない事件として人々を震撼させた。この事件の記憶から、宗教に良いイメージを持たない人も多くいるようだ。
関連記事:千鳥・ノブ、実家に咲いた怪しげな花に恐怖 「見たこともない」
■クリスマスやお正月を楽しむ日本人
一方で宗教をうさんくさいと思わない人からは、次のような意見が挙がった。
「すべての宗教を否定したら、先祖の供養もできなくなる」(40代・女性)
さらには、日本人はいろんな宗教の影響を受けているとの声もある。
「日本人は年末にクリスマスを楽しみ、年明けには初詣に行く。節操がないと思うけど、各宗教のいい部分を取り入れてきた文化があると思う」(30代・男性)
関連記事:母親の頭がシチュー鍋にゴロンと… 両親のバラバラ遺体を食べた息子が終身刑に
■新興宗教の信仰を隠す人も
伝統宗教には肯定的な人も多いが、新興宗教に対しては批判的な声が多いのが現状だ。親が有名な新興宗教を信仰しているという女性は、次のように語る。
「私はあまり信仰心がないけど、一応は信者かな。その宗教はカルト的ではないけど、冷たい目で見られるのが嫌で周囲には隠してる。私が隠すのはわかるけど、好きで信仰してる親も隠してるし」(30代・女性)
「政治・宗教・野球の話は、人前でするな」と言われてきたが、話さないことによって一体どんなものなのかを知る機会をなくしているかもしれない。客観的な議論ができるようになるのが望ましいが、むずかしいのが現実だろう。
・合わせて読みたい→清水富美加の気持ちもわかる? 宗教は信じないが神を信じる人
(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年2月24日~2017年2月27日
対象:全国20代~60代の男女1,363名 (有効回答数)