「この針を外して!」ダイバーに急接近したサメのお腹には…
我々が思っているより、サメってずっと賢いのかもしれない。
米フロリダ州ジュピターの沿岸で、ダイバーのジョシュ・エクルズさんが捉えた驚くべき海中のワンシーン。
異常接近してきたサメの様子がおかしいので調べてみると、サメの腹部に大きな釣り針が。なんと、サメはダイバーを襲いにきたのではなく、釣り針を外してもらいにきていたのだ。
■2メートルのレモンザメの腹部に巨大な釣り針が
ダイビング中のジョシュさんのところへやってきた2メートルほどのレモンザメ。その大きな身体をしきりにこすりつけてきて、なんだかちょっと様子がおかしい。
大きなサメにまとわりつかれるのはかなりの恐怖だが、長年の勘でレモンザメが何かを訴えかけてきていることを察したジョシュさん。
サメの身体を細かく調べてみたところ、なんと腹部に錆びついた巨大な釣り針が刺さったままになっているのを発見した。
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■勇気を出して釣り針を引き抜くことに
釣り針がささったままではさぞかし不快だろうが、これを引き抜くのには相応の痛みを伴うだろう。その痛みに反応してサメが襲ってきたらと考えると恐ろしい。
ところが勇敢な海の男であるジョシュさんは、片手でサメの顎を押さえながらお腹の釣り針を引き抜く作業を敢行。
サメは何度か痛みに身もだえしつつもジョシュさんが自分を助けようとしていることがわかっているのか、決して暴れることなく彼の手助けを受け入れていた。
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■人間の助けを理解している?
結果的に、野生動物の命を危険な感染症から救うことになったジョシュさん。サメの方も異物が取れてスッキリしたのか、嬉しそうにその場を泳ぎ去っていったようだ。
イルカやクジラと違い、人を襲うこともあるサメはとかく悪者にされがちだが、実はイルカやクジラたちと同じくらい頭のいい動物なのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・びやじま)