青森最高の寿司は五所川原『奴寿し』! しじみと馬刺しにぎりが激ウマ
大間のマグロやムラサキウニなど、青森県には美味しい寿司種になる魚介類がイッパイ。
青森市や弘前市、八戸市など青森県でも繁華街の多い市には寿司屋がたくさんあるが、青森マニアの記者お勧めの店は五所川原市にある。
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■五所川原市『奴寿し』
五所川原市は、十三湖のある飛び地以外は海に面してもおらずそこまで栄えているイメージもないが、市内にある『奴寿し』では、青森県最強クラスの寿司がいただけるのだ。
奴寿しは夜になるとほとんど人の気配がないほど静まっている市北部の金木地区にあるにもかかわらず、夜は地元の人や観光客も多く訪れる名店。
寿司のお決まりは数百円から、おまかせでも3,500円と非常にリーズナブル。まずはおまかせを注文してみることに。
まずは鯛と中とろから。寿司種は非常に大ぶりで、一般的な握りの2倍ぐらいはあるのでボリューム満点。
青森県産のカジキマグロはとろける美味しさ。嫌味のない脂がすっ…と口のなかで余韻とともに消えていく。
ズワイガニは甘く、こちらもとろけるよう。
お椀代わりに出されるうどんは、出汁がしっかりと効いており焼いた海老の頭と魚のアラが香ばしい。
アワビはコリコリとした食感が最高。
青森県産のウニもたっぷり。もちろん苦味は一切なく、濃厚な甘味がたまらない。
ぼたん海老も肉厚で最高だ。
さらにぼたん海老の味噌まで握りに。新鮮なので塩でいただくと、ほんのりとした苦味と甘味が引き立ちウマい。
北寄貝も大きく、クニュとした柔らかさと磯の香りが絶品。
サヨリは春を感じるサッパリとしたお味。
青森県特産のホタテは超大サイズで、食感も甘さも素晴らしい。
赤貝はヒモも一緒に握られており、磯の香りを強く感じられて美味しい。
フカヒレの握りにはツメを塗っていただく。その不思議な食感は、食べていてクセになりそうだ。
こんなに食べて3,500円と非常にリーズナブルなのだが、じつは奴寿しにはコレ以外に絶対食べておきたい寿司があとふたつある。
ひとつ目は『馬刺しの握り』。じつは金木は馬刺しが有名な地区で、五所川原市民はわざわざ金木まで馬刺しを買いに行く人も多いほどその品質は高い。
そのとろけるような霜降りの馬刺しを寿司にすると、大間のマグロに勝るとも劣らない寿司が出来上がる。
もうひとつは、しじみを使った巻物。こちらは味噌としじみを細巻きにしたもので、しじみの風味と味噌の甘さが締めに最強の一品。
五所川原市の飛び地にある十三湖ではしじみが有名で、これも特産品を活かした寿司。じつは『しじみの握り』もあるのだが、昼に売り切れてしまうことも多くまだ食べられたことがない。
観光ではあまり行くことのない場所だが『奴寿し』はそこに行くためだけに五所川原市へ寄る価値のある店。寿司好きは必ずチェックしてほしい。
【奴寿し】
住所:青森県五所川原市金木町朝日山468-1
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(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男)