ジャケ買いや立ち読み・思わぬ出会いも…やっぱり本屋が好き
電子書籍やオンラインショッピングもいいけど、リアルだからこその楽しみも
電子書籍やオンライン書店の増加など、昔ながらの書店が減りつつある。
しかし、店頭で棚の間を巡り、本や冊子を手に取り、パラパラとめくって購入する本を決める――そこには思わぬ出会いや大切な一冊を発見する喜びがあるなど、本好きにはたまらない時間だ。
しらべぇ編集部は全国の20~60代の男女1,332名を対象に「本屋によく行くほうだ」という人の割合を調査した。
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■女子は本屋が好き
全体では36.4%が、「本屋によく行くほうだ」と回答。男性は36.2%、女性は36.6%と、ほぼ同じ割合になっている。
性別・年代別で見てみると
男性では20代と50代が40%前後と高め、一方女性は20代・30代と若い年代は4割を超えており、女子は本屋の利用率が高いようだ。
また、年代別だけでも20代が41.3%で最も高く、デジタルネイティブ世代が意外にもアナログな書店によく行くという結果となった。
一方、特徴別で見てみると
「ジャニーズオタクだ」56.8%、「自分はオタクだと思う」52.8%が半数超え。やはり情報収集も趣味の一環ということで、多くの情報が集まる書店へよく足を向けているよう。
また「副業をしている」47.1%も比較的高く、効率よく稼ぐという点でもトレンドチェックがしやすい書店は、便利なスポットといえそうだ。
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■本屋だからこその出会い
実際に「本屋によく行く」という人たちの声を聞いた。
「週に1回以上は本屋に行きます。雑誌だけでなく、ビジネス書や新書のコーナーは、タイトルを眺めるだけでもトレンドチェックになりますから。
オンライン書店や電子書籍の立ち読みコーナーはありますけど、あれは売り手が良いと思うところをピックアップしていますよね。それよりもランダムに開いたページを見て、買うかどうかを判断したいなって。その点でも、本屋でのチェックが大事だと思っています」(20代・男性)
「紙の本が好きで、オンライン書店も使いますが、やっぱり本屋さんが好きです。好きな作家さんであれば新刊情報などで購入を決められますけど、読んだことのない作家さんの本との出会いは、書店ならでは。
たくさん本が並んでいる中で、なんだか呼ばれているような、惹きつけられる部分があって、その時の自分のセンサーに反応するものが大事だと思うんです。出版されるすべての本を読み切ることなんて不可能なので、そういう直感で本と出会うためにも、本屋さんに行くことを大切にしています」(40代・女性)
デジタルでのレコメンド機能がどんなに優秀でも、本屋でなければ出会えない本は存在する。これまで興味のなかったものとの偶然の出会いは、レコメンドだけでは目につかないからだ。
「最近、本を読んでないな」という人や、「新しい作家を発掘したい」人は、本屋に立ち寄ってみてほしい。新しい発見がきっと待っているはずだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年3月24日~2017年3月26日
対象:全国20代~60代の男女1,332名(有効回答数)