不幸な人ほど「重いドラマ」が苦手?現代人の余裕のなさも影響か
昔の野島伸司作品のようなドラマはもう受けないのか?
今季も色んなテイストの作品が放送中のドラマ。その出来もさまざまだが、人によっては「いくらいい作品でも見たくない」と思ってしまうものも存在する。たとえば、「重い作品」だ。
シリアスなテーマで笑いがないドラマは、視聴者にも体力・精神力を求めるもの。しらべぇでは、どんな人が「重いドラマ」を避けているのか調査してみることにした。
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■3人に1人は「重い」というだけで見ないことも
しらべぇ編集部が全国の20~60代の男女1336名に行った調査では、「重いドラマは、重いという理由だけで見たくない」と答えたのは全体の34%。3人に1人という多さになった。
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■高齢者はほっこり作品が好き?
年代別では、60代の人は4割以上が「重いドラマは見たくない」と回答。20代から50代まで数値が低下していき、「重さに耐性がついていくのか?」と思いきや、最後に予想を裏切る結果となった。
定年退職を迎え、心の安らぎを求めるようになった結果、重い作品を改めて見たいとは思わなくなったのだろうか。
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■ジャニーズキャスティングの際は注意?
特徴別では「自分は不幸だと思う」「ジャニオタだ」と答えた人の該当率が高い結果に。たしかに現在進行系で不幸な人が重い物語に触れれば、もっとどんよりするだろう。
一方、ジャニオタであることとシリアス嫌悪の間にどんな関連性があるのかは不明だが、これを見るかぎりジャニーズをメインにキャスティングする場合は、あまりエグすぎないものにしたほうがいい視聴率に繋がりそうだ。
「寝る前に暗い気持ちになりたくない」「仕事で疲れたときにさらに落ち込みたくない」「明るい作品が好き」……暗く重い作品を嫌う理由はさまざま。
視聴率の好みに過ぎない部分もあるものの、日本が世界幸福度ランキングで155カ国中51位(2017年度)であることを考えると、今好まれるのは明るい気持ちになれる作品なのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年4月21日~2017年4月24日
対象:全国20~60代の男女1336名(有効回答数)