高知ファイティングドッグスはなぜマニー・ラミレスらの招聘に成功したのか? 梶田社長に聞いた
独立リーグ球団ながら、マニー・ラミレスや藤川球児など超一流選手の招聘に成功した高知ファイティングドッグス。その戦略や背景について、球団創設からの生え抜き選手で現社長の梶田宙氏に話を聞いた。
■地元のスポーツと観光を育てたい
梶田社長に、今後の目標やビジョンについて聞いてみた。
梶田:野球県と言われてきた高知ですが、少子化の影響もあり、野球人口は減ってきています。少年野球チームも合併されるなど、全盛期の半分くらいになっている。
私も元選手として小中学生を対象にしたバッティングスクールを開いていますが、選手も積極的に地域のイベントに参加するようにしています。ファイティングドッグスからスポーツに親しんで、できれば「野球をやってみたい」というところにたどり着いてほしい。
私たちには「世界でもっとも愛される球団になる」というビジョンがあります。野球をしている、夢をもっている子供たちや日本の野球をめざす世界中の選手たちにどんどん来てもらって、夢を追いかけられる、地元と野球がつながる場所を展開したいと考えています。
県外から見に来てくれる人も増えているので、スポーツ観光にも貢献したい。野球の底辺を拡大する力になれたら、嬉しいです。
公式戦は9月までおこなわれている。選手たちの熱いプレーはもちろん、野球県の情熱を感じたい人は、ぜひ球場を訪れてみよう。
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(寄稿/高知県情報サイト『高知家の◯◯』)