ダジャレや回文に『サザエさん』! 印象に残るかつての珍野球応援歌4選

30年以上の歴史を持つプロ野球の「鳴り物応援」。野球ファンのBさんに珍しい応援歌をあげてもらった

2017/07/22 18:30

(Furtseff/iStock/Thinkstock)

プロ野球の球場では、楽器を使った華やかな応援繰り広げられる。昭和53年頃に広島東洋カープの応援団がトランペットによる楽曲演奏を取り入れ、以降定着した。

現在では選手個々に応援歌が作成されるほか、「チャンステーマ」なども存在し、より華やかに。そのため、試合よりも「応援すること」を楽しみに球場に来る人もいるのだとか。

一方で、オールドファンからは「うるさい」「メジャーリーグのように静かにして欲しい」などの声が。一体野球ファンは「鳴り物応援」についてどのように感じているのだろうか?



 

■プロ野球の鳴り物応援についてどう思う?

そこでしらべぇ編集部では、全国20代〜60代のプロ野球ファン470名に鳴り物応援についての意識調査を実施。

結果、「うるさいからやめるべきだと思う」と答えた人は中高年に多く、60代は37.6%。日本の「鳴り物のない時代」を知っている世代ほど、「うるさい」と感じるのだろう。

一方で割合が低かったのが40代で、わずか15.4%。ちょうど鳴り物応援が定着し始めた頃に子供だったこの世代は、楽曲演奏がないことについて、物足りなさを感じてしまうのかも。


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■珍応援歌4選

30年以上の歴史を持つプロ野球の鳴り物応援。当然、珍しいものもあるはず。野球ファン歴40年のBさんによると、かつては「珍」応援も多かったという。そこで、代表的なものを語ってもらった。

①『サザエさん』に乗せた、わけのわからない歌詞

「1980年代にロッテ・オリオンズに在籍した、ビル・マドロック選手の応援歌。『サザエさん』に乗せて、『お魚くわえたマドロック追いかけて裸足でかけてく愉快な有藤(当時の監督)』という、わけのわからない歌詞。


応援になっていたのかよくわかりませんが、当時の本拠地川崎球場は外野席で流しそうめんをやってたくらい人が少なく、話題にならず。ちなみに、この時代は『サリーちゃん』や『サッポロ一番CMのテーマ』なども演奏されていました」


②『ゆかいな牧場』でイワー・イワオー

「現在千葉ロッテマリーンズの二軍打撃コーチを務める大村巌(いわお)さんの現役時代、応援歌が『ゆかいな牧場』でした。そのなかの歌詞である『一郎さんの牧場でイーアイ・イーアイオー』をもじり、『イーワー・イワオー』とひたすら叫び続けるもの。


本人が当初この応援を嫌がっており、変えてくれと懇願したらしいのですが、ファンの間で『覚えやすい』『面白い』と好評で続けることになったとか。私は、この応援をとても気に入っていました」


③ダジャレ

「80年代後半から90年代前半に巨人に在籍したウォーレン・クロマティ選手の応援歌は、『楽をしてもクロウ、クロウ、苦労してもクロウ、クロウ』とダジャレでした。


私はアンチ巨人なので、この応援歌でクロマティに打たれると腹がたったものです」


④回文(上から読んでも下から読んでも同じ)

「こちらも80年代巨人に在籍したレジー・スミス選手。バリバリの大リーガーだったのですが、応援歌は『上から読んでもスミス・下から読んでもスミス・どこから読んでもスミス・ホームランホームラン・スミス』でした。


ちなみにスミス選手が退団後、石井雅博選手にも流用されて『上から読んでもイシイ』とやっていましたね。今、こんなのをやったらネットに『ダサすぎワロタ』とか書かれそう」


賛否両論あるが、人々の心に残るような応援曲もあるということを考えると、1つの文化として尊重するべきなのかもしれない。

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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2017年3月24日~2017年3月26日
対象:全国20代~60代の野球ファン470名(有効回答数)

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