『下北沢ダイハード』川栄李奈の参加の裏に「光石研のプッシュ」が?
テレビ東京系『下北沢ダイハード』に出演する川栄李奈。彼女の出演の裏には、第二話で主演を務める光石研の暗躍が?
■プロデューサーが語る「川栄李奈キャスティング秘話」
そんな第二話の見どころやキャスティング裏話について、しらべぇドラマ班はテレビ東京・濱谷晃一プロデューサーに話を聞いた。
――第二話の見どころを教えてください
濱谷氏「一番の見どころは名脇役・光石研さんが七転八倒する姿でしょう。本人役として出演されているのですが、違法風俗店で摘発されジタバタします。
また、同じく本人役で居合わせることになるロバートの秋山さんとのコンビネーションも見ものです。設定上は、水と油のようでまったく噛み合わない2人なのですが、それがとても面白いんです。フィールドのまったく異なるふたりの芝居の化学反応にご注目下さい」
――川栄さんの演技はどうでしたか?
濱谷氏「そもそも、本人役だらけのところに本人じゃない役で出る難しさってあると思うんです、下手すると寒く見える。ですが、川栄さんは演技の温度感が素晴らしいので、『本当にいそう、こういう人』と思えるくらい自然なんですよね。
それは光石さんや、監督の細川徹さんもおっしゃられてましたね。当初は、本人役じゃないから、もっと無名な女優の方が……という懸念もあったんですが、結果的に彼女にお願いして良かったと思います」
――とは言え、川栄さんは風俗嬢役。よく出演を快諾してくれましたね?
濱谷氏「そうですよね。じつは、彼女の出演を決めてきてくれたのは光石さんなんです」
――どういうことでしょう?
濱谷氏「ちょうどオファーの時期に、光石さんと川栄さんは『フランケンシュタインの恋』で、工務店の棟梁・弟子役で共演されていたんです。
オファーのために企画書と台本を彼女の事務所に送った時、他の役は本人役なのでそこにはもう『光石研』と書いてあったんですよね。
そうしたら、なんと川栄さんが光石さんに『光石さん、あれ出るんですか?』と話を振ってくれたそうで(笑) 結果、光石さんが現場でプッシュして、説得してきてくれたという…まさかの主演自らヒロインをスカウトしてきてくれました(笑)」
――主役自身がヒロインを決めてくるとは…(笑) でも、光石さんも川栄さんが適役と思ったんでしょうね
濱谷氏「そうだと思います。まさか僕らもよその現場で、川栄さんが光石さんにこの話を振るなんて想像していませんでしたし、当然、川栄さんにオファーしていることは光石さんにも言ってなかったですから」
『バイプレーヤーズ』などでも活躍する、名脇役・光石研も認める川栄の演技力。彼女の出演は第二話のみだが、一度見ればドラマ自体を好きになる人もたくさんいるはずだ。
なお、しらべぇでは本作を熱心に追っていくつもりなので、すでにドラマのファンになった人は続報を楽しみにしていてほしい。
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)