生徒のSNSに文科省が指針策定 多発するトラブルを弁護士が解説
文部科学省が生徒のSNS利用についての指針を初めて発表。実際に起きているトラブルを弁護士が解説
■誤った知識からの性的行為も
さらには、ネットで得た偏った知識を使って、性的な行為を子供同士でしてしまっていることさえあります。
ネットで得られる性の情報は非常に偏った情報であることがありますが、大人であれば偏っていると分かることも、子供にはわかりません。
結果として買春の被害に遭ったり、リベンジポルノや、大人も思わずひくような行為をしていることがあります。
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■「絶対禁止」の弊害も
学校も親も、指導の仕方がわからず、子供に対してSNSやネットの「絶対禁止」か、「完全な放置」をすることが多いと考えられます。「完全な放置」が危険なのは明らかですが、一方で「絶対禁止」も弊害が大きいといえます。
近年の世界の成功者のほとんどがIT関連の業種であり、今後、子供たちが大人になっていく世界では、SNS/ネットを使えることは、英語が話せる以上に必要な知識になる可能性があります。
それにも関わらず、「絶対禁止」では、親世代の不勉強で、子供たちの生きる力を削いでしまうといわざるを得ません。
現在のSNS・インターネットの普及状況などを考えると、親が話しづらい性の知識についても隠しておくことはできません。
だからこそ、ネットの使い方も、性の知識も、家庭や学校でしっかりと話し合いをしていく必要があるといえます。
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(文/しらべぇ編集部・高橋知典)