「ざる蕎麦」ならぬ「ざるラーメン」に言葉の違和感
「冷やしざるラーメン」の「ざる」って…「チキンかつ丼」の「かつ」も… 見方を変えれば言葉も変わる。黒田勇樹の言葉コラム。
■チキンかつ丼も気になる
そう思いそば屋のメニューを眺めてみると、更に恐ろしいものを発見しました。「チキンかつ丼」。
これも普通であれば、チキンのカツレツを丼ぶり飯に盛り付けたものを想像するでしょうが、この「かつ」、「尚且つ」の「かつ」ではないと言い切れるでしょうか?
もし「かつ」であれば、「チキンであり、丼でもある」ということになります。つまり、鶏肉で出来た底の深い器。見てみたい!
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■「やきうどん」も…
「やき」は、一部北九州方面では「だから」という意味を持つ方言なので「鍋“やき”うどん」は、「鍋だからうどん」ということになります。うん、これはなんか正しい。鍋だからね、うどんにしました。正解!
いつも何気なく見ているそば屋のメニューにも、様々な言葉の不思議が隠れています。皆様も、そばが茹で上がるまでの間、ちょっと視点を変えて眺めてみては、いかがでしょうか?
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(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹)