広島『原爆ドーム』に行ったことある? 「行く機会がない」人も
広島の原爆ドーム。戦争の悲惨さを今に残す建物だが、意外にも「行ったことがない」人が増えている。
1945年8月6日、広島市に世界で初めて原爆が落とされる。そして8月15日、日本は終戦を迎えた。
日本人であれば誰もが知っているであろう、これらの出来事。その悲惨さを今に残している建物が、原爆ドームだ。しかし、最近は行ったことがない人も増えているという。
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■行ったことがあるのは半数以下
しらべぇ編集部が全国20代〜60代の男女1,342名を対象に「原爆ドームに行ったことがある」かどうか調査したところ、全体の41.4%は「行ったことがある」と回答。
だが、性年代別で見てみると、ある傾向が出てくる。
若い世代で「行ったことがない」人が目立つ。
「修学旅行で沖縄は行ったけれど、広島は行ったことがない。行くとしても、原爆ドームは寄らなそうかな」(20代・男性)
「なかなか行く機会がなくて。1人旅ならともかく、誰かと一緒の旅行だと、行程に組み込みにくいし」(20代・女性)
学校行事ならともかく、旅行で行くなら楽しい場所だけを巡りたい…そんな人も多いようだ。
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■地域差も大きく
原爆ドームへの訪問経験は、やはり地域差も大きい。
やはり最も多いのは、中国地方で69.7%、続く近畿地方が56.1%になっている。ちなみに広島県民は、なんと80.6%が「行ったことがある」と回答。近隣の県でも、やはり遠足や社会科見学などで訪れた人が多い。
「遠足で行った」(30代・女性)
「小学校の修学旅行が広島。行く前に、みっちり平和についての授業があった」(30代・男性)
一方、北海道や東北地方では2〜3割と低い割合に。
「そもそも広島に行ったことがない」(40代・男性)
日本は、原爆被害にあった唯一の国。1回くらいは、その悲惨さを実際に見ておくべきかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・たつきあつこ)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年7月14日~2017年7月17日
対象:全国20代~60代の男女1342名(有効回答数)